このページの本文へ

リアルとのマッシュアップが受賞のキモ?

Twitterで殴り合うアプリが1位!?MA5表彰式から

2009年11月30日 08時00分更新

文● 吉川大郎/TECH.ASCII.jp

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

CastOven(作者:100kw-sgssさん)

 暖め時間に応じたYouTube動画を表示する電子レンジ。暖め時間が3分であれば、3分間の動画を選んで表示してくれる。

100kw-sgssのCastOven。デモが始まった瞬間から会場には笑いが起こり、かなり受けていた

 電子レンジのマイコンから信号を取り出し、AIRで作成されたアプリケーションが信号を処理。動画はYouTubeから、時間の長さ情報も含めて定期的に取得してデータベースに格納する。

 コンセプトは、「生活の流れの中でコンテンツを消費する」。日々の忙しい時間のの中の、隙間時間にコンテンツ消費時間をうまくはめ込んでいこうという意図だ。

OpenSocial Dashboard(作者:stomitaさん)

 オープンソーシャルのガジェットを表示するWebアプリケーション。ガジェットをどんどん追加してレイアウトやデザインも変更できる。OpenSocial Dashboardを呼び出すためのブックマークレットも用意しているほか、ブログや自社のホームページなどにもガジェットを埋め込める。ダッシュボードは複数保持できるので、「仕事用ダッシュボード」「プライベート用ダッシュボード」といった使い分けが可能だ。

すべてHTMLとJavaScriptを使って作られており、APIはGoogle Friend Connect APIを使用。利用したライブラリは、OpenSocial jQueryと、jQuery UI

 使い方は、画面上部にリストされているガジェットをドラッグ&ドロップするだけと簡単だし、リスト自体も、オープンソーシャルに対応しているものであれば簡単に追加できる手軽さだ。

radioooo(作者:mizzusanoさん)

 「起動するだけで音楽ライフが充実する」というAIRのアプリケーション。Twitterと連動している。radiooooを起動すると、勝手にYoutubeから取得された音楽が流れてくる。流れてくる曲は、radiooooユーザーがradiooooにリクエストしているもの。ユーザー全員で同じYoutube動画を聴いている状態になっているというわけだ。

作者のmizzusanoさんは、今後はいろいろなデバイス、特にチャンビーには是非入れたいとコメントしていた。実際にTwitterとともに使うと分かるが、#radiooooを見ながら使うと、曲とともにTLが伸びて、いい感じだ

 もし流れている曲が気に入ったら、「STAND!」ボタンや「CLAP!」ボタンを押す。すると、Twitterにハッシュタグが付いた状態で投稿される。みんなでそのタグを見ていれば、同じ曲を聴きながら立ったり拍手したりといった雰囲気が味わえる。

 作者のmizzusanoさんは、「技術的にすごいところはゼロ」と言い切るが、実際はtwitter APIなどには“ハマった”というから、苦労はかなりあったようだ。

ソーシャルコンバット V(作:MEX)

 3人組のMEX(media extension)が開発したのは、“殴り合うソーシャルアプリ”とも言える一品「ソーシャルコンバット V」。このチームは、広告制作会社たき工房のWEB制作セクションとのこと。

遊び始めた直後から、脱力感あふれるセンスに引きつけられる。技の名前も、iPhoneパンチだとか、LANナントカとか、むちゃくちゃで楽しい。自キャラは着せ替えができるのだが、花柄や字柄など、「なんでなの!?」とツッコミたくなる要素がたくさん

 ソーシャルコンバット Vは、TwitterやmixiといったSNSからステータスを取得して自キャラのパラメータを設定。それを元にキャラクター同士が戦うというものだ。戦う場所も、「ツーイーター島」や「ミークシー島」など笑えるネーミングだし、キャラクターもマッチ棒みたいな身体にTwitterの自分の画像がペロッと貼り付けてあるだけのもので、かなり楽しい。

 他人に勝てば経験値がもらえるので、各種パラメーターに割り振って強くなれる。強くなったからどうなのだ? と自問自答しつつ、ついつい強くしてしまう面白さは、このアプリ最大の魅力かもしれない。

 今のところツーイーター島とミークシー島のみだが、今後はiPhoneやAndroidなどのモバイル勢力(?)も追加して、勢力争いをしてもらいたいとのことだ。また、将来はmixiアプリとしても搭載したいという目標もあるという。

TRAVATAR(1PAC.INC.)

 1PACと書いてわんぱくが出品したのが、iPhone用のすれ違い通信チックな仕組みを使ったアプリケーション「TRAVATAR(トラバター)」。iPhoneに入れたアバターが、物理的に近くにいる他のユーザーのiPhoneに乗り移って旅をしていくというものだ。現在60000以上のダウンロードがあるという。

自分のアバターは、誰か知らない人に運ばれて、海外に行ってしまうかもしれない。もちろんその道程はトレースできるし、他のユーザーとフレンド登録もできる

 通信の仕組みだが、サーバとiPhoneの位置情報を使っており、実はデバイス同士は通信していない(当たり前ではあるが)。各iPhoneが、自分の位置情報をサーバーに送ってマッチングし、アバターをやりとりするという方法を採っている。

 次ページでは、最優秀賞と、なんとイキナリ設置された審査員特別賞の受賞者をお届けする。

次ページ「言われて納得の最優秀賞 飛び出て驚く審査員特別賞」に続く

カテゴリートップへ