ベンチマーク環境
さて、このモンスターカードはどのくらいの実力を秘めているのだろうか。HD 5870、HD 5850に加え、ライバルとなるNVIDIAのGeForce GTX 295と比較していきたい。
テスト環境は以下のとおり。グラフィックスドライバは、HD 5970のみレビューア用に配布されたドライバを使用しているが、リビジョンからするとATI Catalyst 9.11をベースにしており、一時期話題となった「バイオハザード5」日本語版でパフォーマンスが上がらないという問題が解決している。なおHD 5870、HD 5850は公式の最新版となるATI Catalyst 9.11を使用している。テストは、ハイエンド製品ということで、解像度1680×1050、1920×1200ドットに絞り、それぞれアンチエイリアス 4xMSAAをかけた状態とアンチエイリアスを無効にした状態にて計測を行なった。
テスト環境 | |
---|---|
CPU | Core i5-750(2.66GHz) |
マザーボード | MSI P55-CD53(Intel P55 Express) |
メモリー | PC3-10600 DDR3 SDRAM 2GB×2 |
ビデオカード | ATI Radeon HD 5970 ATI Radeon HD 5870 ATI Radeon HD HD 5850 NVIDIA GeForce GTX 295 |
HDD | HGST HDT722516DLA380(160GB SerialATA) |
電源ユニット | Corsair CMPSU-750HXJP |
OS | 32bit版Windows 7 Ultimate |
チップセットドライバ | Intel Chipset Software 9.1.0.1007 |
グラフィックドライバ | ATI 8.663-091105a-091227E(HD 5970) ATI Catalyst 9.11(HD 5870,HD 5850) GeForce Driver 195.62 |
3DMark Vantage
3DMark Vantageはデフォルト設定で「PPU」が有効となっているため、PhysXをサポートするGTX 295が有利となる。正確にはCPUスコアが跳ね上がるため、それが総合スコアに反映される。そのため、GTX 295のみPPUを有効、無効にした状態にて計測を行なった。
総合スコアを見てみると、Extreme設定にて、HD 5970はHD 5850の約2倍のスコアを記録した。またGTX 295のPPUを有効にした状態と比較しても、ExtremeではHD 5970がGTX 295を大きく上回っている。これは3DMark Vantageのスコア算出方法において、CPUスコアが占めるウェイトがGPUにくらべて相対的に低く設定されているためだ。
(次ページへ続く)
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