実物を手に、信じられない一言
箱を開けたときの編集Hの第一声は、「あれ? 意外に小さいですね」というもの。
「デカイデカイと言われているので、どんだけデカイのかと期待していたんですが……いや、CMでね、机の上に置いて家族みんなでDSi LLの画面を覗いているようなシーンがあるじゃないですか。『どんだけデカいんだよ!』とテレビに突っ込んでたんですけれど」
いや、十分デカそうに見えるんですが……。
というわけで、早速実機を手に取ってみたのだが、やはりデカい。これのどこが「意外と小さい」のか、理解できない。特に液晶ディスプレーを開いて2画面が現れたときのデカさは圧巻である。この液晶ディスプレーで、256×192ドットしか映さないのは何かの冗談ではないかと考えてしまう。
さらに本体を大きく見せているのがそのデザインである。基本的にDSiを踏襲しているのだが、大きくなった分、どうしても間延びした印象を受けてしまうのである。十字キーやA/B/X/Yボタン、STARTやSELECTといったボタンの大きさもDSiと同じで、本体と比べるとやたら小さく見える。
重量も相当なもの。「さすがに長時間片手で持つのはつらい重さですね。本体を片手で持って、もう一方の手でスタイラス操作する、というのはあまりやりたくない。スタイラス使うなら、やっぱり机か膝の上かに置いて操作したいかな」と編集Hも語るとおり、片手で持ち続けるのはかなり厳しい。両手で持っても、DS LiteやDSiにはなかった重量感がある。
携帯性を考えなければ使いやすい携帯型ゲーム機
電源を入れると、DSiで見慣れた「DSiメニュー」が表示される。一番気になっていた液晶ディスプレーの表示だが、当然というかやはりというか、文字や絵が大きく認識しやすい。視野角も十分広く、DSi LLを机の上において2~3人で同じ画面を見ることも十分可能。
難点はやはりドットが大きく、DS LiteやDSiよりもアラが目立つこと。特に気になったのがフォント。アンチエイリアスの処理は施されているが、それでも文字の輪郭に不自然さが残っている。
気になったのはその程度。確かにデカいが、持ち運ぶことを考えなければ気にならない。机の上で使うのであれば、液晶ディスプレーが大きいことの視認性の高さや、ペン操作のしやすさといったメリットの方が大きい。また、重さに関してもしっかり安定するというメリットにつながっている。
早速いじり始めた編集Hは、ウェブブラウザの「ニンテンドーDSiブラウザー」が気に入ったようだ。
「ウェブブラウザのインターフェースはいいですね。上の画面にページ全体が表示されて、下の画面に拡大画面が表示される(入れ替え可能)。ただ、パソコンと比べるとやはり表示が遅いですね。ちょっとストレス感じます。あと、あれですね。SDメモリーカードやLAN内の動画や音楽を再生できるようにしてくれるとうれしいですね。もっと言うと、携帯電話のようにテレビのリモコン代わりになってくれてもありがたいかな」
さて、DSi LL話は今回で終わり……にするつもりだったのだが、触ってみると意外と奥が深い。実はDSi/DSi LLではSDメモリーカード上の音楽を再生することは可能である。またWiiのソフトウェアである「Wiiの間」でダウンロードした動画の再生にも対応しているなど、マルチメディアプレーヤーとしての機能がある。その辺りについて、次回紹介したい。
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