視聴環境まで考慮する「自動画質調整」
メーカーは省エネ効果での訴求も
最近では普及モデルまで含めた標準的な機能になりつつあるのが「自動画質調整機能」だ。
そもそも大画面テレビを最適な状態で見るには、輝度、コントラスト、色合いなどの設定を細かく変更する必要がある。従来は明るい部屋向け、映画向け、ゲーム向けといった簡単な選択に加え、周囲の明るさなどを検出して自動で輝度を設定するといった機能までだった。
最近の自動画質調整機能では、さらに表示している映像信号や映像そのものからコンテンツの種別を判別して自動で画質の調整を行なうものも多い。
たとえば24fpsの映像であれば映画向けの設定で、全体に輝度が高くメリハリの多い映像であればスタジオ撮りの放送といった形でコンテンツを自動で識別し、従来ユーザーに選択を任せていたコンテンツ別に最適な画質の選択を自動で行なう。
部屋の明るさについても、時間帯に応じて日中は自然光に、夜間は屋内照明に調整したり、屋内照明の色温度(蛍光灯色か電球色かなど)も判断する製品もある。もちろん何もかも自動化するのではなく、明るめのが良い、暗めが良いといったユーザーの好みを自動調整された画質に対して反映させられる製品も多い。
また手動設定であれば10段階や20段階であった画質調整をより細かく行なうことも可能になり、自動調整機能はユーザーの手間を省くだけでなく、製品本来の表示品質をより引き出せるようになったという側面も持ち合わせている。
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