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大画面テレビ&BD時代のサラウンド入門 第1回

超お手軽!? イマドキのサラウンドシステムとは?

2009年11月27日 12時00分更新

文● 川添貴生/インサイトイメージ

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音質または手軽さを最大限に重視するなら!?

 シアターラックやフロントサラウンドは、あくまで音質と使い勝手(設置の簡単さ)のバランスをとった製品だ。しかし、「おれは音質にこだわりたい」または「もっともっと手軽にサラウンドを楽しみたい」という人もいるだろう。

パイオニアのAVアンプでローエンドに位置する「VSA-919AH」。7.1chサラウンドを伝送可能なHDMI 1.3に対応し、ドルビーTrueHDやDTS-HDマスターオーディオもサポートしている

パイオニアのAVアンプでローエンドに位置する「VSA-919AH」(実売7万円前後)。7.1chサラウンドを伝送可能なHDMI 1.3に対応し、ドルビーTrueHDやDTS-HDマスターオーディオもサポートしている

 まず、最大限に音質を重視するなら、やはりAVアンプを使って5.1ch、あるいは7.1ch環境を整えたいところ。5.1ch、あるいは7.1ch分のスピーカーをどう配置するかは大きな問題だが、それさえクリアできれば圧倒的な臨場感で映像作品を視聴できる。

 AVアンプはオーディオメーカー各社においてローエンドからハイエンドまで幅広くラインナップされているので、予算に応じて選択していくことになる。またAVアンプは別途スピーカーを揃える必要がある。スピーカーとアンプがセットになった「シアターセット」なる製品もあるが、音質にこだわるならスピーカーもこだわったほうがいいだろう。

ソニーの「MDR-DS7100」は、7.1ch環境の再現に対応したサラウンドヘッドフォンだ。コントロール部とヘッドフォンはワイヤレスでの接続となるため、コードを気にせずに利用できる

ソニーの「MDR-DS7100」(実売3万円前後)は、7.1ch環境の再現に対応したサラウンドヘッドフォンだ。コントロール部とヘッドフォンはワイヤレスでの接続となるため、コードを気にせずに利用できる

 逆に、スピーカーなんか置きたくない、というならばサラウンドヘッドフォンも考慮したい選択肢の1つだ。迫力を持って映画を楽しみたいと考えた場合、当然それなりの音量で再生する必要があるが、マンションなどでは隣室への音漏れが気になるケースも多い。

 しかしサラウンドヘッドフォンならそうした音漏れを気にせずに大音量で映画を楽しめることに加え、スピーカーの設置作業が不要という大きなメリットもある。

 次回以降、これらのジャンルの製品の魅力について順次紹介していく。以前と比べるとサラウンド環境を実現するための製品の幅も広がり、それと同時に導入の敷居も下がっている。少しでもサラウンドに興味があるのであれば、ぜひ参考にしてほしい。

「BRAVIA」なら設置サービスがタダ!?

「SonyStyle」の「設置保証」サービスでは、テレビとシアターラックの設置を無料で引き受けている

「SonyStyle」の「設置保証」サービスでは、テレビとシアターラックの設置を無料で引き受けている

 最近はテレビとシアターラックを一緒に買う人が多いという。その場合、設置サービスを申し込まないとラックの組み立てからテレビの設置、各種機器との配線、梱包段ボールの廃棄まで、自分でしなければならずとても大変だ。

 設置サービスは基本的に販売店が行なうが、そのほとんどは有料だ。例えば、大手量販店では、テレビの設置に1000~3000円程、シアターラックの設置に1000~8000円程かかる。さらにそのほかにAV機器の設置や接続、設定は別料金となる。

 また、設置サービスを実施していないオンラインショッピングサイトなどもあり、購入前に確認する必要がある。

 一方で、ソニーの直販サイト「Sony Style」(関連サイト)を利用すると、テレビの設置はもちろん、シアターラックの組み立てやAV機器3点までの設置、接続作業を無償で受けられる。チャンネル設定から操作説明までもしてくれる。初めて薄型テレビを買うという人なら利用しない手はない。

 まだテレビを直販するメーカーは少ないが、このようなサービスが普及してくれるとありがたい。


■Amazon.co.jpで購入

■関連サイト

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