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痛車でラリー! メロンブックスランサーの挑戦! 第12回

ド迫力の営業車! メロンバンができるまで

2009年12月06日 19時00分更新

文● 河村椎祐

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痛車施工風景を紹介

 今回は「T.S.Craft」の角氏に大判ステッカーを貼り込む際の注意点についてレクチャーしてもらいつつ、メロンブックス・バンの施工におけるいくつかのポイントを紹介していこう。

施工前にボディを綺麗に洗浄。下準備にしっかりと手をかけることで、仕上がりに雲泥の差が生まれる

まずはデザイン画を見ながら、左側からバイナルグラフィックを施工していく。その後、ボディの各ポイントからの寸法を計測して、右側の施工に移っていくのだ

バイナルを貼る前に、キャラクター部分の位置決めも忘れずに。その後バイナル施工後に再び位置決めをして、キャラ部分の貼りこみを行なう。それにしてもボディが大きいだけに、キャラステッカーの迫力が段違いだ

今回のような大判ステッカーを貼り込む際の注意点を、テスト版を使って説明してもらった。大判ステッカーは施工中に皺が寄り易いが、それを防ぐにはステッカーの中心線から左右にハの字を描くように施工すると、綺麗に貼り込むことができるのだ

ヘラは絶対に縦に動かさず、基本はボディラインに沿って横に使うように。縦に貼り込んでいくと、細かな皺がだんだんと大きく成長して、やがて取り返しのつかない失敗となる

ステッカーの下部も同様に。サイドウインドウの部分に到達して、はじめてフィルムを内側に埋め込むようにヘラを横に使う

今回の施工で問題となったのが、天井近くにある雨どい部分の施工。雨どいを巻き込むように施工してしまうと、横からの見栄えが悪くなるばかりか雨水でこの部分から剥がれることになってしまう。対策としては、指さした所でカットして、この部分だけ別に作ったものを貼り込んでいくか……

完成版ではこうなった(写真右)。別パーツで「めろんちゃん」のヘタの部分を作って貼りこみ。ただし、水が流れる部分にはステッカーを貼らず、雨水で剥がれないように工夫している

「T.S.Craft」角氏のこだわりポイント、その3。メロンブックスの「m」の字をモチーフにしたバイナルグラフィック、その傾き具合はデザインソフト上で綿密に検討を重ね、どの角度から見てもデザインとしてまとまるような最適の位置にバイナルを配置しているとか

 吉野ヶ里でのお披露目にあわせ、超特急で施工されたメロンブックス・バン。晩秋の透き通るような青空の下でも見事に映える出来栄えだ。各部を見ていくと、そこには多くの競技車のデザインを手がけてきた職人ならではのこだわりが活かされている。

(次ページへ続く)

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