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行っとけ! Ubuntu道場! 第9回

~師範! Japanese Teamに参加した理由は何ですか? ~

2009年11月26日 16時00分更新

文● hito(Ubuntu Japanese Team) イラスト●瀬尾浩史

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コミュニティに協力するにはどーすれば?

編集S:コミュニティに協力したいなーと思った場合って、どうすればいいんでしょうか。

村田:とりあえずバグ報告をちゃんとしてみる、いろんなノウハウをblogで書いてみる、wikiに何か役に立つドキュメントを書いてみる、翻訳してみる、フォーラムで他のひとの質問に答える、ってあたりが明確なものですね。

ミズノ:明確でないものでも、とにかく使ってみる、とか、BitTorrentで配布するのに協力する、とか、「ちゃんとミラーサーバーを使う」とかもそうですね。

hito:ミラーサーバーを使うのは真剣にお願いしたいところです……。アップグレードする前には特に。ええもう、jp.archive.ubuntu.com、アップグレードで発生する負荷は結構シャレになってないので。

小林:結構大変ですよね。

hito:新バージョンのリリース直後だと、110MB/secぐらいアベレージで出てますからね。瞬間ピークは1Gbps線の上限行ってますし、同時アクセス数も少なめに見積もって1200とかなんで、1Gbpsの線だともういっぱいいっぱい。

やまね:リリース直後にアップグレードする場合、ちゃんとミラーサーバーに設定を変えてからGo、と。

村田:システム→システム管理→ソフトウェア・ソースから変更してくださいね、と。

ミラーサーバーを使うように設定を変えるには、ソフトウェア・ソースの[Ubuntuのソフトウェア]タブでダウンロード元を選択する

[最適なサーバを探す]ボタンを押せば、快適にダウンロードできるサーバーに自動で変更してくれるのだ。アップグレード前に変えておこう

瀬尾浩史:あとはバグ報告とかって、どうすればいいペン? 自分からバグを探して戦った方がいいのペン?

ミズノ:わざわざバグを探さなくても、とりあえず目の前にある問題を自分で片付けられないか、ぐらいでいいかなと思います。

hito:不具合です! というだけの報告は両生類の(略)ほどの価値しかないので、ちゃんと客観的に再現できるようにしてほしいなぁ、というのは言ってもいいですかね。

あわしろいくや:あとは、既知のバグがないか探してみて欲しいところですな。

小林:既知バグがないか探す方が幸せになれる可能性は高そうです。Ubuntuのメリットのひとつは「ユーザー数が多い」ことなので、誰か一人だけが新しいバグに遭遇してる、ということは希ですので。

やまね:で、あまりにも「よくある」問題であれば、どこかに回避策をノウハウとしてまとめておく、と。

編集S:「バグを全部洗い出すまで帰ってくるな!」とか言われて地雷原に旅立つ、なんてことはしなくていいんですよね?

hito:しなくていいです。見つけたバグは『ちゃんと』報告してほしいですけど。

瀬尾浩史:鬼軍曹が「バグを全部洗い出すまで(以下略)」と言ってる光景が脳裏に浮かんだペン。

編集S:だから描くなと……情け無用、ファイヤー!

やまね:そういえば、「ダメなバグ報告になるんじゃないか」と思って尻込みする人達はどうすればいいんだろう?

小林:まず書いてみて、他のバグ報告を眺めてみて、足りない視点があればそれを追加して……というのをやって、出してみればいいんじゃないでしょうか。

村田:どうしようもないバグ報告ってそんなにないですよね。

hito:まぁ、わけわかんない内容で書いてあって、しかも「これは直すべきだ!」とか声高に主張されるものを見るとげんなりしますけどね。この2つがセットになってやってくると、実際に手を動かしてる人間のモチベーションを思い切り破壊するので……。

あわしろいくや:まぁ、お客さん気分なのは仕方ないのかなぁと思ったりはしますけど。

ミズノ:でも、そこで「不足してる何か」を直すために自分から動いてみてほしいなぁとか思ったりはしますね。

小林:バグ報告だけでも「最初の一歩」なんですが、バグをうまく掘ってみて、一時的な解決策とか、技術的な分析をしてみてほしいな、とは思いますね。

やまね:単に使っている人、というのを否定するわけではないんだけど、間違った内容でバグだって主張されると時々へこたれそうになりますね。

村田:まぁ、間違えてバグだと主張しちゃうことはあるんで、多少は仕方ないんですけど。

ミズノ:バグだー、って主張する前に、何度か見直してみるといいかなー。


(次ページへ続く)

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