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「生まれたときからロックンロール」デッドボールPかく語りき

2009年11月22日 12時00分更新

文● ノトフ

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「直球というよりデッドボール」なボーカロイドP

クエイクが発売する「EXIT TUNES PRESENTS THE VERY BEST OF デッドボールP loves 初音ミク」、デッドボールPのデビュー作。キャッチコピーは「もちろん無修正」。CDなのだが

 「初音ミク」がデビューして2年が経つ。

 今では初音ミクを使うボーカロイドP(ボカロP)がプロとしてデビューすることも珍しくない。人気のボカロPのレベルは向上するばかりだ。そのレベルの高いボーカロイドの戦場の中、まったくの独自路線で異彩を放っているのが、デッドボールP(デP)だ。

 デPの作品で目立つのは、かなりきわどい歌詞。人気曲「私は人間じゃないから」では、しっとりとした美しいメロディーに「中で出して」という歌詞が入り、新曲「脱げばいいってモンじゃない!」では、「上に乗って」や「口でして」といった、非常にギリギリのフレーズが入ってくる。

 そうした「飾らない」という意味で真っ直ぐな曲を作っていたところ、ニコニコ動画で「直球というよりデッドボール」というコメントを書き込まれたことが、デッドボールPという名前の由来となっている。

 さらにデPが個性的なのは曲や歌詞だけではない。8月31日に行なわれた、初音ミクデビュー2周年イベント「ミクフェス '09(夏)」(関連記事)に登場した彼がステージ上で何をしたかというと、自分の曲を流しながら、パンツ一丁での裸踊りだ。ミクはステージにまったく姿を見せず、もはやどこが「ミク」フェスなのか分からないパフォーマンスだが、ライブの観客に感想を聞いてみると「この日、最高に盛り上がった瞬間だった」のだという。

 クリエイターとしてだけではなく、エンターテイナーとしても、常に発想の「斜め上」を行き、個性を爆発させているデPだが、彼は一体何を思って曲に向き合っているのだろうか。そして曲作り以外に今後どのような道を歩むのか――そんな数々の疑問を直接本人にぶつけてみた。

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