荻窪圭の“這いつくばって猫に近づけ” 第128回

ひとだかりにも臆さない!?　江ノ島の猫

猫に道案内された先には!?

猫がとことこと上りはじめたのであわてて後ろから撮影。人と一緒に上ってるようでおかしい（2009年11月 パナソニック DMC-GH1）

　階段をどんどん上る。人が多くてもおかまいなし。降りてくる人とぶつかりそうになると上手によける。

上る姿を横から。一緒に上りながら撮った中の1枚。中腰になり、カメラを下の方で持ち、親指でシャッターを押しながら撮影（2009年11月 パナソニック DMC-GH1）

　その泰然自若っぷりがさすがだ。どんどん階段を上るので、これは登り切ったところにある「辺津宮」まで行ってくれるかなと思いきや、寸前で道案内終了。その辺が猫っぽい。

　弁財天の前でポーズを取ってくれたのでしばし撮影会。階段の端にいてくれるとこちらもローアングルで撮りやすいので助かる。今回のカメラはパナソニックの「GH1」（関連記事）なので、もう液晶モニターを開いてローアングルで撮りまくりである。

薄墨色と白のとりあわせがなんとも綺麗な猫。弁財天の赤いのぼりが背景に入るようにローアングルで撮ってみた。そういえば鼻の頭が真っ黒（2009年11月 パナソニック DMC-GH1）

　薄墨猫くんはここで落ち着いたようなので、われわれは（辺津宮を目の前にしながらスルーして）階段を下りる。

　すると、エスカー乗り場前でちょっとした人だかり。何かと思って近づくと、乗り場前で猫の撮影会がはじまっていたのだ。

エスカー乗り場前の即席猫撮影会会場。コンパクトデジカメやケータイでたくさん撮られていた。その様子をちょっと上から広角で（2009年11月 パナソニック DMC-GH1）

　階段のど真ん中に陣取るだけあって、人だかりができても余裕。ここまで人に慣れている猫ってそうはいない。さすが江ノ島である。

いろんな人に入れ代わり立ち代わりちょっかいを出されてました。でも余裕（2009年11月 パナソニック DMC-GH1）

筆者紹介─荻窪圭

老舗のデジタル系ライターだが、最近はMacとデジカメがメイン。ウェブ媒体やカメラ雑誌などに連載を持ちつつ、毎月何かしらの新型デジカメのレビューをしている。趣味はネコと自転車で、天気がいい日は自転車で都内を走り回りながら面白いものを見つけては撮影する日々。最近の単行本は『デジカメ撮影のネタ帳 シーン別ベストショットの撮り方』（MdN）、『デジカメ撮影の知恵』(宝島社新書)。密かにネコ動画ポッドキャストも更新中。

＊次回は11月27日掲載予定