ネオジャパンのビジネス向け大容量データ送付システム「desknet's DAX EXTRA」を元にした、医療基幹向けのSaaSが登場した。サービスを提供するのは医療機関/病医院向けにWebページ作成や電子カルテ/院内システム導入コンサルティングを行なうメディ・ウェブ。
desknet's DAX EXTRAは、大容量データを安全に送信するための仕組み。サーバーにファイルをアップロードし、相手がそれをダウンロードする形式でファイルをやりとりする。同製品はもともと自社サーバーに組み込んで使用するサーバーアプリケーションだが、今回はこれがネオジャパンのSaaS基盤「Applitus」上でSaaS化され、器量機関向けにユーザーインターフェイスやデータ処理、基幹システム連携などの機能をカスタマイズしたうえで提供されることとなった。
医療情報だけあって安全面が気がかりだが、メディ・ウェブによれば、総務省が今年7月に開示した「ASP・SaaS事業者が医療情報を取り扱う際の安全管理に関するガイドライン」に準拠した運用体制を構築し、データセンター事業者のIDCフロンティアとも協力することで、総合的な安全管理体制を構築したという。
メディ・ウェブは、親会社の日本アルトマークのメディカルデータベースの施設情報と連携させ、トレーサビリティの精度・安全性・情報管理を向上させ、新しい医療情報サービスへの拡大・拡充を目指していくとしている。
