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2009冬 プリンター「買い替え」のツボ 第1回

浦島太郎でも大丈夫! プリンター最新トレンドまとめ

2009年11月18日 17時00分更新

文● 池田圭一、広田稔/編集部

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プリンターの買い替えで「写真」が楽しくなる!

 最新プリンターの魅力として筆者がぜひ知ってもらいたいのが、A4など大きい用紙への出力だ。

D3000

例えばニコンの「D3000」は、レンズキットが5万円台で手に入る

 この2、3年で一眼レフタイプのデジタルカメラは、価格がずいぶん手頃になってきた。コンパクトデジカメの画素数も1000万画素を超えるようになり、高精細な写真を容易に撮れるようになっている。

 そうなると「大きく引き伸ばしてプリントしたい!」と思う機会も増えてくるはず。旅先で撮った絶景や、目に入れても痛くない(?)子供や孫の可愛いイベントショット、家族/友人と並んで撮った集合写真など、お気に入りの1枚を出力して壁に飾っておけば、いつでも見て「ちょっといい気分」になれるわけだ。

 ところが、お店に持っていって写真プリントを頼むと、意外と料金がかかってしまう。大きく引き伸ばすのもそうだが、いわゆるサービスサイズ(L判)の写真でも、 部分トリミングや色彩調整などの操作が必要な「手焼き」となると、通常料金の2〜5倍に跳ね上がるのが普通だ。しかも注文してから出来上がるまでに最短で2、3日、手焼きにすれば1週間はかかる。

一般的なカラープリント料金(デジタルデータ→印画紙)

用紙サイズ 価格
六切りサイズ(203×254mm) 500~700円
六切りワイドサイズ(203×305mm)
A4サイズ(210×297mm) 600~800円
四つ切りサイズ(254×305mm)

超高品位カラープリント(デジタルデータ→高光沢印画紙)

展示やコンテストへの応募用など

用紙サイズ 価格
A4サイズ(210×297mm) 2300~2500円
四つ切りサイズ(254×305mm) 3000円前後
四つ切りワイドサイズ(254×366mm)

 一方、最新のカラープリンターで出力するとどうなるのか?

 これらメーカー指定の最高品質用紙を使えば、超高品位カラープリント(印画紙)に迫る仕上がりだ。それでいて用紙のコストは1枚当たり80円程度で、これにインクの消耗や電気代を加えたところでA4サイズ1枚当たりの費用は印画紙プリントの10分の1以下に収まる。しかもトリミングや色調整は思いのままだし、数日待たずにすぐに手に入る。

セイコーエプソンの「最高級写真用紙 クリスピア」。A4/20枚入りで1500円前後

キヤノン「光沢プロ プラチナグレード」。A4/20枚入りで1700円前後


メーカー純正インク+専用用紙における写真の耐久性

耐光性 耐オゾン性 アルバム保存
セイコーエプソン 約50年 約15年 約200年
キヤノン 約50年 約10年 300年以上

A4サイズの出力は、L判にはない迫力がある。ぜひプリントアウトして、壁やコルクボードなどに貼りたい

 もはや、カラープリンターの高品位出力は写真そのものだ。数十年から100年経っても色あせないと言われるカラーインクや、光沢と平滑性を高め透明感のあるツヤを出せるようになった専用用紙などが登場して、写真にこだわる人も満足できる品質となっている。数年前とは状況が大きく違っているのだ。

 大きなサイズできれいな写真を家庭内で手軽に印刷できるようになると、カメラを撮る楽しさや、家族などと共有する魅力に目覚めること間違いなし。せっかく撮った写真もパソコンの中に保存しておくだけではもったいない。写真の楽しみに出会うためにも、今、プリンターの買い替えを強くオススメしたい。

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