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買うならどれだ!? Windows 7最新パソコン特集 第4回

PCはパワーだぜ! 7搭載Core i7/i5タワーマシン対決

2009年11月15日 12時00分更新

文● 小西利明/ASCII.jp編集部

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性能面ではi500PA1とPro4700が高いレベルで拮抗
拡張性ではPro4700がやや優位?

 今回の企画は、3製品の性能比較は重視していない。評価機材の構成がまちまちなので、例えば「BTOメニューで最高のスペック同士の比較」といった比較ができないためだ。とはいえ、まったく比較なしというのも、各製品の性能がイメージしにくいので、まとめとして簡単に比較してみたい。

 なお、評価機の主な構成は以下のとおり。本稿執筆時点では、Pro4700はグラフィックスカードの選択肢にRadeon HD 4850Bがなく(売り切れのもよう)、i500PA1はマイナーチェンジしたi500PA2に代替わりしている(GPUがGeForce GTX 285×2に変更)。そのため、まったく同じ構成は現在注文できないという状況だが、ご容赦いただきたい。

Endeavor Pro4700
CPU:Core i7-860(2.80GHz)|メモリー:4GB|HDD:1TB
GPU:Radeon HD 4850B|OS:Windows 7 Professional 32bit
HP e9280jp
CPU:Core i5-750(2.66GHz)|メモリー:2GB|HDD:1TB
GPU:GeForce GT 220|OS:Windows 7 Home Premium 64bit
NEXTGEAR i500PA1
CPU:Core i7-860(2.80GHz)|メモリー:8GB|HDD:1TB
GPU:GeForce GTX 275×2|OS:Windows 7 Home Premium 64bit

 まずWindows 7の性能指標である、Windowsエクスペリエンスインデックスは以下のとおり。特に性能を左右するCPUは、7.3~7.5と非常に高い。Windows 7でのインデックスは最高値が7.9なので、どの製品もCPU性能はほぼ最高クラスと言ってよい。

Pro4700

Pro4700

e9280jp

e9280jp

i500PA1

i500PA1

 全般的にはメモリー搭載量が多くGPUも強力なi500PA1が、やや抜きん出ていると言えそうだ。しかしグラフィックス周り以外は、どんぐりの背比べではある。

 次に、総合ベンチマークソフトである「PCMark Vantage」(Windows 7対応のBuild 1.0.1 0910a)を使用してみた。なお、e9280jpとi500PA1はOSが64bit版なので、64bit用のテストを使用している。

PCMark Vantageの計測結果

PCMark Vantageの計測結果

 結果は上のグラフどおりで、総合値ではPro4700がやや抜きん出たものの、各項目を見ると7項目中5項目でi500PA1がトップとなっている。GPUが抜群に強力なのでGamingが高いのは当然だし、8GBのメモリーがものを言っている点もある。搭載するパーツの能力を考えれば妥当なところだ。総合値でPro4700が高い結果となったのは、HDDの値の高さと、32bit版だったことが影響していると思われる。



拡張ベースとしても優秀なEndeavor Pro4700

ツールフリー構造に余裕のある筐体内など、拡張ベースとしても優秀なEndeavor Pro4700

 さて、最後に筆者からのお勧めを1台選びたい。今回は非常に迷った。

 高く評価したいのはPro4700とi500PA1だ。i500PA1はBTOメニューのグラフィックスカードが強力なうえ、850Wのパワフルな電源ユニットを備える特徴がある。特に電源は魅力的だ。現在販売中のi500PA2では、SLI構成のグラフィックスカードがより強力なGeForce GTX 285になったので、さらにパワフルである。シングルGPU最速のRadeon HD 5870が選べれば、なお良かったのだが仕方ない。

 しかし今回は、あえてPro4700をイチオシとさせてもらった。電源は670Wと、ハイエンドGPUの2枚差しにはやや不十分とはいえ、1枚なら十分なパワーがある。また、幅312mmまでのグラフィックスカードが装着できる筐体内容積の広さは、(滅多にないのだが)300mm超のウルトラハイエンドカードにも対応できる安心感がある。電源ユニットは、その気になれば単体で交換できるが、筐体を変えるのはかなりの手間だ。余裕のある筐体は大きな価値がある。

 ツールフリー構造や前面からアクセス可能なHDDベイも魅力的だ。HDDの交換・増設はパワーユーザーならよくあることで、そのたびに筐体から各種ケーブルを外して作業しやすい場所に移動し、いくつもネジを外して取り替えるというのは面倒だ。Pro4700ならその手間は一切ない。カード類の交換もネジいらず。パワーユーザーの手間を省く優しい製品と言える。

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