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買うならどれだ!? Windows 7最新パソコン特集 第4回

PCはパワーだぜ! 7搭載Core i7/i5タワーマシン対決

2009年11月15日 12時00分更新

文● 小西利明/ASCII.jp編集部

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拡張性は随一 電源容量もシングルGPUには余裕

本体前面

本体前面。中央の白いパネルは開閉式で、中に3.5インチベイがある。下部の青い部分はHDDベイ

本体背面

本体背面。マザーボードの端子類は豊富な方で、PS/2マウス・キーボードのほか、シリアル・パラレルポートもある

 ツールフリー構造でメンテナンスが容易なだけでなく、Pro4700は拡張性も充実している。拡張ベイ類は、前面からアクセスできる5インチベイが3基(光学ドライブ用の開閉カバーがあるのは2基分)、3.5インチベイが1基、3.5インチHDDベイが4基用意されている。標準ではメモリーカードスロットが装備されていないが、BTOオプションで前面3.5インチベイに装着するFDD付きカードリーダー/ライターが用意されている。

 本体前面下部にあるHDDベイは、ロックを開ければ簡単に前方に引き出せる構造を採用している。対応するHDDは3.5インチSATA HDDで、簡単に抜き差し可能となっている。OSのテストなどでHDDを頻繁に抜き差しするような場合に、非常に便利な装備だ。

前面のHDDベイは前に開閉する

前面のHDDベイは前に開閉する。HDDに青い取っ手付きカバーを付けておけば、取り外しも非常に容易

 注文時に選択可能なHDDの種類と構成も豊富。250GBから2TBまで5種類の容量のHDDをラインナップしているのに加えて、HDD 2台でのRAID 0/1構成、500GB HDDを4台使ったRAID 10構成も選択可能となっている。

 パソコンの拡張性を決める重要なポイントである電源ユニットは、容量670Wとそこそこ強力なものを搭載している。前述のとおり、カード長312mmまでのグラフィックスカードを装着できる内部の余裕があるため、最大消費電力が200Wを超えるウルトラハイエンドのカードでも対応可能だ。しかし、200W超のウルトラハイエンドカードの2枚差し構成となると、さすがにこの電源容量では不安がある。

Pro4700の電源ユニット

Pro4700の電源ユニット。容量は670W

 選択可能なグラフィックスカードの種類も豊富だ。GPUはハイエンドよりのGeForce GTX 295(ビデオメモリー1792MB)、GTX 275(ビデオメモリー896MB)と、ミドル~ローエンドよりのRadeon HD 4850B(ビデオメモリー512MB)、HD 4350(ビデオメモリー512MB)、Open GL/CAD系(ATI FirePro V3750、NVIDIA Quadro FX1700)の6種類がラインナップされている。電源面での限界もあるためか、2枚差し構成は用意されていない。

 シングルGPUでは最速クラスのRadeon HD 5870やGeForce GTX 285が選べないのは残念だが、グラフィックスカードのラインナップは部材の供給動向によって変わることもあり得るので、今後に期待したいところか。ちなみに、グラフィックスカードのファン形状によっては、拡張カードを支えるサイドプレートが取り付けられない場合もありそうだ。

 ささやかな特徴だが、付属キーボードやマウスを「なし」で注文できるのもありがたい。新しいパソコンを買っても、入力機器は使い慣れたものを使いたいもの。パソコン付属のキーボードやマウスは、かえって邪魔という人も少なくないだろう。BTOパソコンはすべからく、「キーボード・マウスなし」を選べるようにしてほしいものだ。


32/64bitのWindows 7からWindows XPまで
OSの選択肢が豊富

 ソフトウェア面での特徴としては、OSの選択肢が幅広く用意されている点が挙げられる。Windows 7のHome Premium、Professional、Ultimateの各エディションから、32bit版と64bit版のいずれかを選べるようになっている。ハイエンドパソコンでは決めうちで64bit版OSしか用意されていないことも多い(後述のNEXTGEAR i500PA1もそう)ので、両方のバージョンを選べる点は評価できる。

 また、Windows XP Professional(7 Professionalダウングレード)のプレインストールも可能だ。互換性を気にしながらもハイエンドマシンを使いたいというユーザーにはありがたい。

 メンテナンスや拡張性に優れた筐体は非常に使いやすいし、グラフィックスカードの選択肢も豊富と、パワーユーザーが拡張のベースとするにはもってこい。拡張マニアもゲーマーもOKの1台だ。

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