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買うならどれだ!? Windows 7最新パソコン特集 第2回

Windows 7ならタッチ操作を使いたい! タッチPC対決

2009年11月13日 12時00分更新

文● 二瓶 朗

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Windowsタッチに対応した
ランチャーとコンテンツブラウザー

 デスクトップ上部には、各種アプリケーションを起動できるランチャー「VAIO Gate」が常駐配置されている。このVAIO Gateはタッチ操作でもマウス操作でも操作可能だが、タッチ対応ソフトのアイコンには「指先」マークが付加されている。

ランチャー「VAIO Gate」。タッチ操作に対応したソフトには指先マークが付加されている(右画面参照)。ちなみにタッチ操作で各アプリを起動する場合、タップしてアイコンが拡大したらもう一度タップする

 タッチ対応ソフトの中心となるのは「Media Gallery」だ。保存されている写真やビデオファイル、音楽ファイルなどを一括管理するコンテンツブラウザーで、起動するとトップ画面に新規追加した写真のほか、オススメの音楽やウェブ動画などが表示される。

「Media Gallery」のホーム画面

「Media Gallery」のホーム画面。追加した写真のサムネイルや、音楽やウェブ動画のオススメコンテンツが表示される

 Media Galleryの「オススメ」は、操作履歴やコンテンツの再生履歴といった、ユーザーの行動を分析してその嗜好を見極める解析エンジン「Voyager ENGINE」によるもの。これによって、ユーザーが好むと思われる音楽やウェブコンテンツが表示される仕組みで、使えば使うほどその精度は上がっていくと思われる。一方で、あまり見ていない古い写真などもあえてオススメされるというから、忘れていた写真に思わず巡り会う、なんてこともありそうだ。

 Media Galleryの「写真・ビデオ」をタップすると、Windowsの「ピクチャ」フォルダーに保存された画像が日付順にソートされてサムネイル表示される。サムネイル画面での左右のスクロールはフリック操作で行なえる。

写真とビデオの一覧表示画面

写真とビデオの一覧表示画面。サムネイルでは動画と静止画の区別がつかない点にはちょっと戸惑う

 Media Galleryでの一連の操作は、すべてタッチで操作できる。写真や音楽の選択や画面スクロールはもちろん、画像の拡大/縮小/回転といったタッチ操作にストレスはほとんどない。ただしここでの操作は、あくまで画像を見る、音楽を再生するといった単純な操作の話。例えば、付属の動画編集ソフト「VAIO Movie Story」で、動画を詳細に編集しようとすると、途端にマウスでの操作が必要になる点は致し方ないところか。

プレーヤーでの写真拡大表示

プレーヤーでの写真拡大表示。ここで写真をつなげたショートムービーを作成し、さらに「VAIO Movie Story」で詳細な動画編集も可能

VAIO Movie Story

本格的な動画を編集できる「VAIO Movie Story」。タッチ操作できないこともないが、細かい操作は無理


そのほかのタッチ対応ソフト

 そのほかにタッチ対応ソフトとしては、マイクロソフトの「Surface Collage」や「Surface Globe」「GardenPond」「Rebound」「Blackboard」などが付属している。Surface Collageは、複数の写真をコラージュして壁紙的な1枚の画像を作成するというもの。Surface Globeは仮想地球儀。その他はタッチ機能を利用したゲームだ。

マイクロソフトの「Surface Collage」

マイクロソフトの「Surface Collage」。自由に写真を配置し、タッチ操作で拡大/縮小/回転して壁紙を作成


通常操作とタッチ操作の使い分けが重要

 前述のように、ランチャー「VAIO Gate」では、タッチ操作対応ソフトとそうでないソフトは、アイコン表示で区別されている。しかし、どのソフトも同じようにタップで起動できる。

 そのため、タップして非対応ソフトを起動したはいいものの、実際に使うにはタッチでは細かい操作ができずマウスが必要で、結局マウスとキーボードを探ることとなる。試用中には、「どうせならタッチ操作対応ソフトだけを集めたランチャーが用意されていればいいのに」と感じたものだ。

 とはいえ、タッチ操作前提で作り込まれた「Media Gallery」は、コンテンツブラウザーとしては非常に使いやすい。指先だけでアルバムをめくっていくような感覚はなかなか快適だ。

 主題のタッチ機能からは外れるので特には触れなかったが、VAIO Lはダブルの地上/BS/110度CSデジタル放送チューナーを内蔵し、書き込み可能なBDドライブを内蔵するなど、テレビパソコンとしても完成度が高い。通常のマウス+キーボード操作と、タッチ操作を上手に切り分けて使うことによってさらに便利に使えるだろう。

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