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痛車でラリー! メロンブックスランサーの挑戦! 第10回

全日本ラリー最終戦でメロンランサー墜落!【動画あり】

2009年11月20日 12時00分更新

文● 末岡大祐/ASCII.jp編集部

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ドライバーインタビュー

浜選手

 1年間を振り返ってみると、ダートラは自分が慣れ親しんできた競技なので、それほどの気負いはなくて、先週もJAFカップダートラで優勝できましたし、とても楽しく走れました。今年は「挑戦」ということで、7月のラリー北海道からラリー競技に参加しましたが、一番の大舞台で一番難易度の高いイベントをなんとか完走できたというのは、大きな自信に繋がりました。そして、次にまた初めてのターマック(舗装路)ラリーである新城ラリーに参加しましたが、ここではクルマがあまりにも曲がらなくて苦労させられました。

 セッティングが全然出なくて苦しかったんですが、今回の吉野ヶ里に併せてメカニックさんたちが「なぜ曲がらないのか」を考えてくれて、残念ながらSS2までしか走れませんでしたが、前戦新城ラリーから考えると大幅にレベルアップすることができました。リタイアしましたけど、ターマックが楽しかったです。ペースノートを聞いて、自由自在にクルマが動いて曲がってくれるっていうのがこんなに楽しいとは思いませんでした。最終戦でこの経験をすることができたのは、今年一番の収穫だったんじゃないかと。1年を通じて、上達しているのが自分で実感できましたし。やっぱり楽しくないと、やる意味ないですよね。

 メロンブックスラリーチャレンジのドライバーとしては、来年1年間はお休みをしますけど、別にラリーを辞めるわけではないので、地区戦とか地方戦とかに参加したりしてもっと経験を積んで、またこの場に帰って来られるのであれば帰ってきて、上位を狙えるようになりたいですね。チームとして来年どうなるかはわかりませんが、次のドライバーさんのために僕にできることはしてきたつもりです。次に繋げるという意味では、今年の活動は成功したんじゃないかと思っています。

 「ときめきメモリアル」でこの世界(オタク)に転んで、地元(広島)にメロンブックスができてからは同人誌や漫画を買ったりとずっとお世話になっていて、そんなメロンブックスさんのスポンサードで走れたなんて、ヲタ冥利に尽きましたね。メロンブックスの看板をこんなに誇らしげに背負って走れるドライバーは、この会場を見渡しても僕だけじゃないでしょうか(笑)。これは個人的には凄いステータス、誇りなんです。もちろん、企業の看板を背負うんだから、少しでも良い成績を残さないとっていう責任感やプレッシャーは常にありましたけど。普通のドライバーさんには理解されないでしょうけど、僕の仲間には自慢できます(笑)。

 最後に、1年間スポンサードしていただいたメロンブックスさんを始めとする各メーカーさん、応援してくださったファンの皆さん、本当にありがとうございました。



中村選手

 今年はダートラもラリーもスポット参戦で、シリーズを追っているわけじゃなかったんですけど、とても楽しく活動できた1年間でした。今年の目標であった、新人ドライバー(浜選手)を育てるというのは達成できたと思います。ラリー北海道では、ペースノートの完成度を上げるということと、ペースノート走行を覚えるということ、そして1000kmという長丁場でラリーの独特の雰囲気を覚えてもらうという目的がありました。次の新城ラリーでは、舗装路のラリーでのセッティングをどうすればいいのか、どう走ればいいのかを身につけてもらって。吉野ヶ里ラリーに似たステージもあったので、攻め方などを研究しました。

 今回の吉野ヶ里ラリーに関しては、リタイアしたとはいえ、SS1とSS2でラリーデビュー1年目の選手が出したとは思えないタイムを叩き出してくれて。SS3でああいう形になってしまい、結果は残せませんでしたが、非常に実のあるラリーでしたし、なんだか清々しい気分です。自分がやってきたことは間違いではなかったんだなと、実感できました。浜選手はラリードライバーとして飛躍的な成長を遂げましたね。

 ちなみに今回使ったADVANのタイヤは雨に非常に強いタイヤでして、今回の路面とドンピシャで。とは言っても、やはり攻めた走りをするとクルマが暴れるんですよ。しかし、浜選手はダート出身なので、クルマが暴れても上手く立て直す能力がバツグンに高いんです。SS1と2での好成績はそういった要因もあるでしょうね。

 来年はまた新しいドライバーをラリーに送り込みたいですね。こんな経済状況ですからモータースポーツ界も冷え込んできてますけど、盛り上げのお手伝いを自分のできる範囲でしていきたいと思います。1年間、本当にありがとうございました。

メロンランサーの軌跡

ステージ 順位 ステージタイム トップとの差 距離
SS1 サザンカ15位5:38.4+7.16.87km
SS2 カササギリバース16位9:30.5+10.311.77km
SS3 サザンカ2リタイア──────6.87km
SS4 カササギリバース2────────11.77km
SS5 カササギ1────────11.81km
SS6 サザンカ-スパ1────────1.29km
SS7 サザンカ-スパ2────────1.29km
SS8 カササギ2────────11.81km

(次ページへ続く)

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