11月11日、スペインのセキュリティベンダーであるパンダセキュリティの日本法人であるPS Japanは、クラウド型ウイルス対策ソフト「Panda Cloud Antivirus」が正規版になったことを発表した。これまでベータ版として無料提供されていたもので、正式版となっても、引き続き無料で提供される。
Panda Cloud Antivirusは、ウイルスパターンファイルやスキャンエンジンを同社のサーバ側で実行するウイルス対策サービス。クライアントPCにインストールされるソフトウェアのメモリ使用量は20MB程度で済むため、クライアントPCに負荷をかけることなく、つねに最新のパターンファイルでウイルススキャンが行なわれる特徴がある。
正式版では、ユーザーインターフェイスが改善されたほか、キャッシュの最適化とメモリマネジメントによりCPU負荷とメモリ消費を軽減することでパフォーマンスを向上させた。対応OSは、Windows XP/Vista/7で、Vista/7は64ビット版にも対応する。
なぜ社名がパンダじゃない?
日本法人の名称に「パンダセキュリティ」が入らないのは、国内では「パンダ」を社名に使えないためとのこと。ちなみに、スペインでの名称も当初は「仲間」を意味するスペイン語の「pandilla(パンディージャ)」であり、そこから連想で「panda」と変わったという。