3. Windowsアプリケーションの外観をMac風に
新たに「マックルック」という機能が搭載された。これはWindows環境にMac風の「テーマ」を適用するもの。表示モードを問わず使用できる。ただし、メニューなどはWindowsのままなので完全にMacアプリケーションと同じ操作性になるわけではない。
4. Windows 7/VistaでAeroが動く
VMwareに先を越されたが、Parallels Desktopもバージョン5でビデオドライバがWDDM(Windows Display Driver Model)対応を果たした。ゲストOSがWindows 7/Vistaの場合、Aeroインターフェースが動作する。やや不自然な画面になってしまうが、コヒーレンス/クリスタルモードでもAeroは利用可能だ。
ただしAeroの使用には、NVDIA GeForce 9400M以上のグラフィックが必要だ。つまり、Intelの内蔵ビデオ回路(GMA 950およびX3100)を搭載した世代のMacBookやMac miniなどではAeroは動作しない。
また、Windows XPゲストではOpenGL 2.1およびDirectX 9.0c シェーダーモデル3に対応し、これまで動作しなかった3Dゲームやアプリケーションも一部動作するようになっている。
5. スタックからWindowsアプリケーションを起動
DockにWindowsアプリケーションのアイコンを格納したフォルダがスタックとして登録され、Windowsアプリケーションを起動するランチャーとして使用できるようになった。この機能が追加されたためか、従来あったアプリケーションのアイコンを「お気に入り」に登録する機能は省かれている(関連記事)。
6. 仮想ディスクを自動圧縮
ゲストOSが使用する仮想HDDのイメージファイル(仮想ディスク)は、使用状況に応じて作成時に指定した容量までサイズが増加する仕様だ。ただし、従来はゲストOS内でファイルを削除して空き容量が増えても、いったん増えたファイルサイズは減少しなかった。
バージョン5では仮想ディスクを自動的に圧縮する「オートコンプレス」機能を採用して、自動圧縮に対応した。ただし、スナップショットを作成済みの仮想ディスクは圧縮できない。また、「セーフモード」および「アンドゥ ディスク」を使用している仮想ディスクも圧縮できないので注意してほしい(関連記事)。