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Googleも採用!CSS3実践テクニック (4/4)

2009年11月24日 14時00分更新

文●菊池 崇/Web Directions East代表

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アニメーションを実装する

 CSS3ではマウスオーバー時にアニメーション効果を付けられる。CSS3がまだ実験レベルで使われていた2008年頃は過激なアニメーションサンプルも見られたが、今回は実用的なアニメーションを実装しよう。

【マウスオーバー時のアニメーション】


ul li a{
    -webkit-transition: background-color 0.4s liner;        
}


 アニメーションは-webkit-transitionプロパティで設定する。-webkit-transitionプロパティは左から

  • 1つ目の値は、適用されるプロパティ
  • 2つ目の値は、アニメーションにかかる時間
  • 3つ目の値は、アニメーションの種類(ease/linear/ease-in/ease-out/ease-in-out/cubic-bezierから選択、参考リンク

を指定する。

 ポイントはアニメーションにかかる時間にあまり大きな値を設定しないこと。必要以上に時間がかかると、ユーザーはフラストレーションを感じてしまう。著者が検証した限りでは、約0.4秒程度が適当なようだ。

 また、セレクターはul li a:hover{}と記述するとアニメーションがちらついてしまうため、必ずul li a{}と記述する。

 実際の表示結果(Safari 4.0)は以下の動画で確認できる。

ASCII Googleも使っている CSS3 from satoshi on Vimeo.

 なお、transitionプロパティが使えるのは現在のところSafari 4.0のみだが、今後は次期Operaでもサポートが予定されている。


各ブラウザーでの表示結果を検証する

 最後に、ここまでに紹介したCSS3の機能を使ったサンプルを各ブラウザーで表示してみよう。


Firefox

Firefox3.5.3

Firefox3.6beta

Opera

Opera10.10

Safari

Safari4.0

IE

IE6

IE7

IE

IE8


 冒頭でも説明したとおり、CSS3はブラウザーによって実装度合いが違うので、当然ながら表示結果は同じにはならない。そもそもCSS3はブラウザーでの実装の違いを想定して「モジュール化」されており、ブラウザーが実装するモジュールを選択できるようになっている。同じ表示結果にはならないのは当然なのだ。

 とはいえ、わずかな表示の違いでユーザーが情報やサービスにアクセスできなくなることはない。すべてのブラウザーで同じ表示結果を目指すという考えにさえこだわらなければ、CSS3はすでにもう実践レベルなのだ。

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