2009年のドコモ冬春モデルには、スマートフォンがたったの1機種しかない。しかし、スマートフォンを超える魅力的な機種が出たのがせめてもの救いだ。
そこで今回は、その中でも特に気になる3機種、世界初のセパレート端末「F-04B」、ドコモ初登場のサムスン電子製端末「SC-01B」、使いやすく進化したフルキーボード搭載のiモード端末「SH-03B」をじっくり触ってきたので、フォトレポートをお届けしよう。
見た目はストレート端末
しかし驚きのセパレート型「F-04B」
タッチパネルは静電式で、指先でストレスなく操作できる。フルブラウザーのズームは、画面を軽くタップしてからスライダーバーで行なえるほか、見たい場所をダブルタップすることでもズームできるのが便利である。
縦にスライドさせると普通のケータイのようなダイヤルキーで操作できる。ただし、すべての機能が親機(画面部)に集中しているため頭でっかちで、手に持ったときのバランスはやや悪い。
下部のロックボタンを外し、親機と子機(キー部)を分離する。いわゆるケータイの機能はすべて親機にある。子機は単なるリモコンと考えていい。子機で文字入力や通話はもちろん、カメラのシャッターを押したりもできる。
子機はスライド式で、閉じるとQWERTYキーボードが、タテにスライドさせるとダイヤルキーが現れる仕組み。スライド時はダイヤルキーしか反応しない。QWERTYキーボードのタッチはやわらかめだが、押しやすい。
ケータイを操作しながらの通話も可能である。またキー入力しないのであれば親機のみ携行し、単体でタッチパネルケータイとして使うことも可能。ただし親機と子機の双方にバッテリーが搭載され、相互に外部バッテリーとして機能するので、セットで持ち歩く方が安心だろう。
親機と子機はBluetoothで通信。最初に合体させるだけでペアリングが完了する。Bluetooth HIDプロファイルに対応し、リュウド「RBK-2100BT」などHIDプロファイル対応のワイヤレスキーボードも利用できるという。
子機の電池レベルを確認するには、試作機では親機でメニュー操作をする必要があった。が、製品版では親機の待受画面に子機の電池レベルが表示される見込みだ。
同じPRIMEシリーズの「F-01B」と同様に日本語手書き認識は精度が高く、認識速度も調整可能。入力したい文字を直接書いて認識させることも、あるいは手書きしたかなを漢字変換することも、どちらも可能。かなり汚い走り書きでも、意図した通りに認識された。
親機と子機が離れ過ぎるとアラームが鳴り、置き忘れを防止できる。また、どちらか一方を見失った場合でも、手元にあるもう一方で検索操作をすると、紛失側でアラームが鳴る「ケータイサーチ」が便利である。
子機のGAMEキーを押すとキー配置が入れ替わり、QWERTYキーボードをゲームパッドのように使える。左側のグレーのキーが十字キーになり、右側の青い数字キーもゲームプレイに使える。
別売の専用プロジェクターユニットを子機の代わりに装着すると、壁などにケータイの画面を映せる。子機でケータイのリモコン操作を行なうが、親機でも音量調整など簡単な操作は可能。実売4万円以下で販売したいとのこと。
プロジェクターの明るさは十分で、映像は想像以上にきれい。約3mの距離に60インチ相当の映像を投射できる。プロジェクターにもバッテリーを内蔵し、輝度を40%前後にすることで約2時間の連続使用が可能だという。