ファイルバックアップはUIが変更された
Windows 7のファイル単位でのバックアップ機能は、インターフェースが変わっている。Vistaでは「ファイルとフォルダのバックアップ」や「ファイルのバックアップ」と表記されていたところが、単に「バックアップ」となっている。イメージバックアップのメニューを左ペインに移しているためかもしれない。
ファイル単位でバックアップする項目も変わっている。Vistaではユーザーフォルダーに加えて、「テレビ番組」「圧縮ファイル」「電子メール」が用意されていた。また「他のファイル」を選ぶと、ドキュメントフォルダーの中にあるプログラムファイルや一時ファイル以外のすべてのファイルをバックアップしていた。
Windows 7ではこれらの項目がなくなり、ドキュメントやビデオといった各ライブラリと、「追加の場所」という項目に変更された。とはいえ、初期設定で選択されている項目を選んだ場合、バックアップされる内容は変わらない。「追加の場所」を選択すると、アドレス帳やお気に入り、リンクなどを個別に利用できるようになっている。
ちなみに、項目がなくなった「テレビ番組」は「ビデオライブラリ」に、「電子メール」は「追加の場所」の「AppDataフォルダー」にある。Windows 7ではファイル形式ではなく、フォルダー/ライブラリ単位でバックアップ項目を判別するので、電子メールの圧縮ファイルを保存しているフォルダーを指定すればいい。
なお、7でバックアップ項目を「自動選択」した場合、システムイメージも自動的に含まれる。この場合は、起動ボリューム(通常はCドライブ)だけが保存される。複数ドライブをイメージバックアップするなら、「システムイメージの作成」から対象のドライブを指定する。
Vistaと同様、バックアップのスケジュール(頻度)を設定することもできる。ただし、従来は「バックアップの設定」ウィザードの最後に設定ダイアログが表示されたが、Windows 7では明示的に指定する必要がある。初期設定は、Vistaと同様の「毎週/日曜日/19時」だが、変更するにはウィザードの最後で「スケジュールの変更」をクリックする必要がある。
筆者紹介─柳谷智宣
1972年生まれ。ネットブックからワークステーションまで、日々ありとあらゆる新製品を扱っているITライター。現在使っているノートパソコンは、東芝のSS RXとMac。とはいえ、1年以上前の製品なので、買い換えを思案中。日経パソコンオンラインで「ビジネスPCテストルーム」、週刊SPA!で「デジペディア」を連載するほか、パソコンやIT関連の特集や連載、単行本を多数手がける。近著に「仕事が3倍速くなるケータイ電話秒速スゴ技」(講談社)。
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