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進化したjigletsを、「WILLCOM NS」で活用する

2009年11月08日 10時59分更新

文● memn0ck

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辞書と電卓のjigletを試す

 辞書jigletは、イーストが実験用に公開している辞書サイト「イースト辞書Webサービス」を利用したネット辞書機能だ。現在、辞書jigletで利用できる辞書は、英和辞書、和英辞書、Wikipediaの3種類のみとなっている。英和辞書がEJDIC(46572項目)、和英辞書がEDICT(116881項目)、Wikipediaがウィキペディア日本語版(約24万項目)から検索できる。

 手帳にメモをしたいが、語句が分からなかったり、もう少し詳細に書いておこうといった場合には、サッと、WILLCOM NSの辞書jigletで調べて書き込んだりするといいのだろう。レシピjigletと比べると、表示データがテキストなので、PHS回線でもそれなりの速度で表示できるのも嬉しい。

インターフェースは、レシピjigletと似たようになっていて、トップ画面の下半分が検索履歴となっている。履歴は右上の赤い「履歴の削除」によって1つずつ消すことが可能だ。また、検索方法も前方/後方/部分/完全一致に対応しており、ANR/OR検索や検索対象の選択(見出し語/全文)ができる

辞書jigletも横画面表示に対応している。画面は辞書検索結果一覧。Wikipediaの場合は、検索語をタップすると実際のWikipediaのページが表示されるようになっている

 電卓jiglet「calcNS」は、通常の電卓機能ではあるが、手帳に電卓を挟む人もいるように、電卓を使いたいというニーズは意外に多いので、なかなか良さそうだ。ディスプレイが大きく、画面いっぱいに表示されるため、指での操作も簡単だ。ちょっとした伝票整理なども使えるだろう。

電卓jiglet「calcNS」画面。ディスプレーが感圧式タッチパネルなので比較的きちんと電卓のボタンを押すように操作すると反応よく利用できるように感じた。機能としては通常の電卓と同じ


jiglet開発キットでjigletを開発しよう! jiglets Galleryへの登録も可能

 さらに、WILLCOM NSを便利に使おうという人は、自分で開発環境を整えて自作jigletを作ってみるのもいいだろう。

 jigletは比較的簡単に開発環境を構築できる。Javaの開発用キット「JDK」をパソコンにインストールし、公式サイト「jiglets for WS026T」からjiglet開発キットをダウンロードして導入し、環境変数を設定すればいい。Windows XPが推奨されているので、Windowsユーザーが手軽にはじめられるだろう。詳しくは、jiglet開発キットにあるReadmeを一読して欲しい。

 自作jigletを、jiglets Galleyに登録することも可能だ。 作者登録サービス利用規約を読み、確認した上で、サポートまで指定のフォーマットに内容を記載してメールを送り、審査が通れば掲載されるようだ。登録の流れについても公式サイトの「開発者向けページ」に記載されている。もちろん、jigletはjiglets Galleryに登録しなくても、ウェブ上に決まった方法で置けば、WILLCOM NSに導入できるので、登録が必須ではないが、登録すればより多くの人に導入してもらえる可能性があるので、せっかくなので開発した人は登録してみてほしい。

jiglet開発キットで開発環境を構築し、付属するサンプルjigletをパソコンのエミュレータで起動した画面。開発環境を設定していく上での注意点として、jiglet開発キットを解凍するフォルダは、ルートなどスペースの含まないパスにしなければならないといったくらい

 実際に、jigletを開発している人がいたので最後に紹介しておこう。

 「mono.log」にてKiRYU氏が自作jiglet「Bookmark for NS」や「ふぁじぃ時計」を公開している。

 Bookmark for NSなどはなかなか使いやすく便利なものなので、WILLCOM NSでウェブを見るときに非常に有用ではないだろうか。こういった形で、自由に追加できるミニアプリが開発できるようにもなっているので、ユーザー側でも盛り上がってくると、また、次の新しい機種も期待できるものになってくるのかもしれない。

WILLCOM NSのjigブラウザで「mono.log」を表示し、導入したいjigletのページに移動し、「Bookmark for NS.」もしくは「FuzzyClock.」をクリックすると導入できる

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