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塩田紳二の3年戦える「ビジネスPC」選び 第4回

文書を効率的に扱うならPDFを活用すべし! Tips編

2009年11月09日 06時00分更新

文● 塩田紳二

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PDF作成ソフトは、
フリーソフトからパッケージまで豊富に

 PDFファイルの作成ソフトは、パッケージとしても数種類販売されており、数千円程度の低価格なものもある。また、Web広告などの表示はあるものの無償ソフトウェアもインターネットから入手可能だ。

 企業や部署単位で継続的に利用するなら、ユーザーサポートも受けられるパッケージソフト。部内で個人的に利用したいだけなら、まずはフリーソフトを試してみるのがいいだろう。

 ソフトウェアによっては、PDFファイルにパスワードを設定できるものもある。外部に配布する文書でも、関係ない人には読まれたくない(担当者のみ閲覧可能にしたい)といった文書なら、パスワードを付けておくと便利だ。

 パッケージソフトとしては以下の製品群が著名で入手しやすい。

Acrobat 9 Standard

Acrobat 9 Standard

いきなりPDF 7

いきなりPDF 7

JUST PDF[作成]

JUST PDF[作成]

Acrobat 9 Standard
3万6540円(アドビストア価格)/1万3125円(同 アップグレード版)
アドビ システムズ http://www.adobe.com/jp/products/acrobat/
パスワード設定からPDFファイルの編集・加工まで行なえる、PDFファイル作成・編集の定番ソフト
いきなりPDF 7
2990円
ソースネクスト http://www.sourcenext.com/titles/pdf/
パスワード設定、ページ入れ替えなどが可能。Word/Excel/PowerPointのプラグインも装備
JUST PDF[作成]
2100円(JustMyShop価格)/1995円(同 ダウンロード版)
ジャストシステム http://www.justsystems.com/jp/products/justpdf/
パスワード設定、ページ入れ替え、PDFファイルへの一括変換などが可能
■Amazon.co.jpで購入

 一方、フリーソフトウェアとしては以下の3製品などが代表的だ。

PDF Creatorの設定画面

PDF Creatorの設定画面。PDF Creatorは、デフォルトでは、文書プロパティ設定ダイアログが出るだけで、手軽に印刷が可能

PDF redirect

PDF redirectは、印刷前にこのような形のダイアログが表示され、ここで文書のプレビューなどが行える

Primo PDF

Primo PDFは、デフォルトでは、印刷前に、最適化の方法を選択するこのようなダイアログボックスが表示される

PDFCreator
http://pdfforge.org/
PDF reDirect
http://www.exp-systems.com/
PrimoPDF
http://www.primopdf.com/

 フリーソフトウェアの3つは、いずれもプリンタドライバー形式となっており、文書ファイルを編集・作成したアプリケーションから印刷実行時に、該当ソフトのプリンターを選択してPDFファイルを作る。

 なお、PDFCreatorとPrimoPDFはメニューなどの日本語表示に対応しているが、ファイル名などに日本語文字(2bytes文字)を使っていると文字化けすることがあるので、あらかじめ英語表記(1byte文字)にしたほうがいい。

3つのソフトで、PDFを生成したところ。元文書は、マイクロソフトが配布しているWord文書を使った。ファイルサイズなどには多少違いはあるものの、見た目にはその差が分からない

 たとえばPDFCreatorは、デフォルトでファイル名に文書タイトルを使う。このとき、日本語のタイトルを付けた文書では、ファイル名エラーが出るケースがあり、修正作業が発生する。毎回その場で文書タイトルを変更してもいいが、設定画面でファイル名を日付などに変更しておくと、手間が省けるし先に紹介したPDFファイルのバージョン管理にも役立つので便利だ。

 ちなみに、いずれも生成されるPDFファイルの画質には見た目上ほとんど差がないので、好みで使いやすいものを選ぶといいだろう。


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