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物欲AVコモノ道 第29回

ウォークマンとドッキングするミニコンポ「CMT-V3」

2009年11月02日 12時00分更新

文● 川添貴生/インサイトイメージ

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「DSGX」で迫力の低音を実現

本体前面の操作部。下方の「REC CD」ボタンを押すとウォークマンへの録音が開始される

本体前面の操作部。下方の「REC CD」ボタンを押すとウォークマンへの録音が開始される

 本体にはCDスロットや各種操作キー、そしてアンプが内蔵されており、これに左右2つのスピーカーを接続する。本体部のサイズは幅200×奥行き205×高さ221mmで、2本のスピーカーはそれぞれ幅130×奥行き205×高さ221mmとなっている。スピーカーと本体で、高さと奥行きが揃えられており、すっきりとしたデザインになっているのが特徴だ。さらに奥行きが抑えられているため、壁際に設置すれば大きなスペースを取らないのも嬉しい。

 スピーカーは80mmコーン型のフルレンジユニットが搭載されている。実際にWM-PORT経由でウォークマン「NW-X1000」シリーズを接続して試聴してみたところ、薄型スピーカーのためか低音の迫力はもう一歩といったところ。また、中音域も高音に押されているという印象で物足りなさが残った。

本体の「DSGX」ボタンを押すと、低音増強が有効になる

本体の「DSGX」ボタンを押すと、低音増強が有効になる

イコライザ機能も搭載

イコライザ機能も搭載

 しかし「DSGX」(Dynamic Sound Generator X-tra)という低音増強のための機能を有効にすると、印象は一変する。低音の迫力がググッと増し、それにつれて中音域もしっかり前面に押し出されてくる。音楽によっては低音が強く鳴りすぎてバランスが壊れてしまうが、ポップスやロック系の楽曲であればサウンドに厚みが増すメリットが大きい。

 「ROCK」「POP」「JAZZ」「FLAT」の4種類から選択できるイコライザ機能も搭載しているので、再生している楽曲や好みに合わせて音質を調整することも可能だ。

本体のリモコン

本体のリモコン。CMT-V3に接続されたウォークマンの操作も可能

 操作は本体前面のボタンのほか、リモコンでも可能。ウォークマンも本体のボタンやリモコンで操作できるが、曲送りやアルバム間の移動にも対応している。リモコンでウォークマンのすべての操作ができるわけではないものの、単純な曲送り程度なら離れた場所からでもできるのはやはり便利だ。

 さらに音楽CDの内容を、128kbpsのMP3形式でウォークマンに録音する機能も備える。ただ、等速でしか録音できないため、CDの収録時間と同じだけの時間がかかってしまう。また、当然ながらアーティスト名やアルバム名、曲名も登録されない。このため音楽CDの内容をウォークマンに転送するには、やはりパソコンを使った方が手っ取り早い。あくまでもおまけだと考えるべきだろう。

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