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あなたの知らないWindows 第14回

XPユーザーへの最後の手段「XP Mode」の導入と実際

2009年10月29日 12時00分更新

文● 山本雅史

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XP Modeの導入法

 XP Modeは、Windows 7の32bit、64bitの両バージョンで動作する。ただし、XPの仮想環境を動かすためには、ある程度多めのメモリーが必要になる。大きなメモリー空間を扱える64bit版を使うことをおすすめする。Windows 7の32bit版は、OS以外が使用できるメモリーが3.6GB止まりだ。そのため、Windows 7 32bit版で、メモリーを1GB割り当てたXP Modeを動かすと、Windows 7には2GBほどしか残らない(それだけ残れば十分という気もするが)。

 またXP Modeのインストールには、ストレージ容量が17GBほど必要になる(XPの仮想環境用に15GB、インストールの作業エリアとして2GB)。なお、XP ModeでインストールされるXPは32bit版のXP SP3。インストール後には、Windows Updateでのアップデートが必要になる。

 XP Modeを利用するには、まずマイクロソフトのウェブサイトから、Virtual PCXP Modeの2つのソフトをダウンロードする必要がある。Vistual PCには32bit OS(x86)用と64bit OS(x64)用の2バージョンが用意されているため、絶対に間違えないように。

Virtual PCのダウンロードページ

Virtual PCのダウンロードページ。x64版とx86版があるので、ホストOSとなるWindows 7がどちらのバージョンかを確認してダウンロードする

 インストールの順番は、先にVistual PCをインストールして、パソコンの再起動後にXP Modeをインストールする。XP Modeインストール後には、スタートメニューに「Windows Virtual PC」というフォルダーができ、その中に「XP Mode」のショートカットがある。これをクリックすると、XP Modeが起動する。

スタートメニューに「Windows Virtual PC」と「Windows XP Mode」という項目が追加される

両モジュールがインストールされると、スタートメニューに「Windows Virtual PC」と「Windows XP Mode」という項目が追加される(赤枠内)

XP Modeの起動時には

XP Modeの起動時には、仮想マシンのXPにログインするためのパスワードを入力する

 ただし、初期設定ではXP Modeへの割り当てメモリー量が512MBになっているので、メモリーに余裕があるなら1GBにしておくと動作が少し速くなる。

XP Modeの設定

XP Modeの設定では、使用するメモリーやネットワークなどが変更できる。また実際の光学ドライブだけでなく、ISOイメージファイルのDVD/CDを仮想光学ドライブとしてマウントできる。DVD/CDからXP Mode上にアプリケーションをインストールするなら、ISOイメージを使う方が高速にインストールできる

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