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オレ達はPNDをとことん楽しみたいんだ! 第4回

iPhone×PND×ケータイ! 理想のチャリナビ徹底比較

2009年11月07日 12時00分更新

文● 荻窪圭

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走行中テストその1――もっとも信頼して使えるのはどれ?

 いざ走り出してみると、機種やアプリによる違いがすごく多い。自転車に向いたルートを出してくれるか、ルートからはずれたときすぐリルートしてくれるのか、現在地を見失わないか。そこをチェック。

1) 現在地取得が速いのは

 出発時、最初に必要なGPSの仕事は現在地の取得。これはnuviがもっとも遅かった。見通しがいい開けた場所で約1分。ビルがあったりするともっと時間がかかる。iPhoneとSportioはGPSの電波地、携帯電話の基地局情報の両方を使っており、まず基地局情報などでおおまかな場所を得てからGPSで精度を上げている。そのため現在地取得は高速でうれしい。

現在地確認中の画面(au Sportio)。数秒で現在地を捕捉できる

2) 自転車にぴったりなルート案内をしてくれるのは?

 nuviは自転車モードで幹線道路を回避にすると、ほどよく脇道を使ったルートを示してくれる。iPhoneの「いつもナビ」は軽自動車・バイクを選択し、前述のセッティングにすると幹線道路も使うが、もっと短く済むルートがあればそちらを利用。EZ助手席ナビは細かいルート設定ができないので、幹線道路を走りたがる。やはりnuviが一番いい

「nuvi」のルート。縮尺を小さくしすぎたのでわかりづらいが、環八(311)をつっきって線路沿いにまっすぐいく大通りを避けたルートを選択

「いつもNAVI」のルート。線路沿いに行き、Z字状にまがって水道道路(斜めの道)を選択。環八は避けてくれた

「EZ助手席ナビ」のルート。途中で水道道路(斜めの道)にはいり、そのあとは環八をまっすぐ行くルートを選択。幹線道路メインのルート

3) リルートの速度が速いのは?

 今回は積極的に脇道に入っていくことにした。環八や甲州街道、246号線といった幹線道路は車も多くて空気も悪いのでできるだけ避けたい。リルートの速さには2種類ある。ひとつは「どの時点でリルートを開始するか」。もうひとつは「リルートの計算の速さ」だ。

 リルート開始が早かったのはnuvi。少しでもルートをはずれるとすぐルート再探索がはじまる……が、正しい道を走っていてもGPSの現在地取得がずれたせいでリルートが始まるのは難点。2番目にリルート開始が早いのはiPhone。なかなかリルートがはじまらなかったのはEZ助手席ナビだ。

 リルートの計算がはじまれば、どれも同じように高速でストレスは感じないが、iPhoneがもっとも高速で、nuviはちょっと時間がかかるという印象だ。

nuviは少しずれるとすぐリルートがはじまる

EZ助手席ナビはルートをはずれてかなりたってから「ルートを外れています」と警告。こののち、リルートがはじまった

4) 現在地の精度が高いのは?

 細い道に入ったり首都高の下を走ったり繁華街に入ると、GPSの電波を妨げる要素が増え、現在地の精度がずれるのは当たり前。一番よくずれたのはnuvi。けっこう高い頻度で1本隣の道を表示したりしてくれた。これは残念。

 iPhoneとSportioは大きなズレは少なく、それなりの精度を保ってくれた。ただ、EZ助手席ナビはナビ中の地図拡大に限度があり、あまり細かい表示にできないため、多少現在地がずれても画面でわからない。どちらも多少はずれるのは確かだ。

 順番としてはSportio→iPhone→nuviといったところか。

nuviが現在地を見失った画面。実際は紫の矢印で描かれた場所にいた

iPhoneがルートをはずれたとき。実際にはオレンジの線の道路を走っていた。ただ、青い円で現在の精度を示してくれるので、GPS の精度が落ちたときにすぐわかるのはよい

青い点が走行ルート。一部で道を少し外れているがおおむね問題なし

まとめ

 いいルートを選択してくれるのはnuvi。これで走行中の位置取得精度がもうちょっと高ければ……。ただ多少はずれることもあるのは承知の上で使えば問題なし。

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