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ニュースでブロガーが動いた!WebPRの成果と課題 (2/2)

2009年11月04日 11時00分更新

文●ビルコム株式会社

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2つのブログ分析から分かった成果と課題

 もう1つ、LOVE DISTANCEに関する効果測定の結果を紹介しよう。プロジェクト終了後に、定性的効果測定として、2つのパターンでブログ記事を分析した。いずれも、「ブラインドブランデッドエンターテインメント」で非公開にした「社名」についての反応を把握する目的で実施したもので、測定方法は指定キーワードによる分析に近い。調査期間は、一方が「ローンチからゴールの前日まで」、もう一方は「ゴール後」である。


■ブログ分析1(12月1〜23 日)

 ローンチ以降、ゴール前日までの期間で、キャンペーンについて言及したブログ記事のうち、「広告主名公開への期待感」について触れている記事の数を分析した。調査の方法は、「どこのクライアントかな」「クライアントが分からないなんて面白い」といった表現の抽出による。その結果、全ブログ投稿数のうちの47%が高い関心を持っていることが明らかになった。


■ブログ分析2(12月24〜31日)

 ゴール後、12月末までの期間で、キャンペーンについて言及したブログ記事のうち、「広告主名」および「商品名」について触れた記事が投稿された数を調査した。投稿数は全体の6%だった。

 これらの効果測定結果から、WebPRによって、ブログ投稿者のほぼ半数に対して、社名公開への期待感を醸成できていたと分かる。また、先のグラフを見れば、ゴール時には最大のPV数を記録していることから、多くのブロガーが社名公開時に社名を確認するアクションを取ったのではないかと推測される。その点では、WebPRは成功しているといえる。

 しかし、社名公開後のブロガーからの情報発信数には課題が残った。おそらく、サイトを訪れ、社名を確認しながらも記事にしなかった理由としては、「社名を見たことで納得してしまい、エントリーにする動機を失ってしまった」ことが考えられる。WebPRを仕掛ける側としては、社名公開後に再びブロガーに取り上げてもらうような、何らかのきっかけを作るべきだったのかもしれない。


 Webだけのプロモーションですべてを完結できるわけではないが、Webを活用したコミュニケーションが増えてくる中で、消費者の関心を高めるためのコンテンツ設計、PR企画は今後もより重要になってくると考えられる。今回紹介したLOVE DISTANCEの事例が、消費者との新しいコミュニケーションの方法を検討する上で参考になれば幸いである。


著者:ビルコム株式会社

ビルコム

2003年設立のPR会社。戦略構築から企画実行までを手がけるPR会社として急成長。2008年に提供を開始したWebPRでは相模ゴム工業のLOVEDISTANCEをはじめ、話題のWebキャンペーンのPRを手がける。URL=http://www.bil.jp/

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