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山谷剛史の「中国IT小話」 第57回

HDMIの後を追う中国製規格「DiiVA」に明るい未来はあるか?

2009年10月27日 12時00分更新

文● 山谷剛史

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早ければ10月にも製品が登場する?
中国版HDMI規格「DiiVA」

「DiiVA」のロゴ

「DiiVA」のロゴ

 中国発2009年4月22日、「DiiVA」なる規格が正式に策定された。DiiVAはDigital Interface for Video and Audioの略で、ざっくり言ってしまえば、HDMIの(当面は)中国における対抗馬であり、性能や機能を拡張した中国版HDMIである。

 中国国内ではテレビメーカーとして有名な家電メーカー数社とチップメーカーのSynerchip(台湾)が中心となっているが、シャープ、パナソニック、サムスン、LGなどの中国国外の電機メーカーや、HDMIの規格作りをした日本航空電子や、山寨機(ノンブランド製品)(関連記事1)の母と呼ばれるチップメーカーのメディアテック(台湾)もまたContributer(中国語原文では「貢献者」)として名前を載せている。

DiiVAのPromoterとContributor

DiiVAのPromoterとContributor

 中国の新しい規格と言えば、3Gの「TD-SCDMA」(関連記事2)やDVDの後釜の(はずだった)「EVD」や「NVD」(関連記事3)をはじめとしていくつもある。それらの存在理由は、世界の工場である中国が、モノを作れば作るほど外国のライセンスホルダーにお金を払うという現状を打破し、中国が単なる世界の工場からの脱却を目指すためである。

 DiiVAもこの例に漏れず、多額のライセンス料を払わなければならないHDMIの採用を将来的にはゼロに近づけたいという意図がある。ただしライセンス料無料のインターフェースという意味では、VESAにより策定した「DisplayPort」がある。

DiiVAの技術的な説明

 ちょっとだけDiiVAの技術的な面を深掘りすると、機能面では映像と音声を伝えるHDMIに、USBやLANの機能も加えたものがDiiVAであり、すなわちDiiVAのケーブルは単なるAVケーブルにとどまらず、ホームネットワークのケーブルも兼ねるのだそうだ。性能面では最大転送速度は13.5Gbpsで、HDMIの10.2GBps(Ver 1.3a)やDisplayPortの10.8Gbps (Ver 1.1a)よりも速く、なおかつ現状の2規格の転送が単方向であるのに対し、DiiVAは双方向であるという。ケーブルはCAT6 LANケーブルを利用するのだそうだ。将来的には、携帯機器への接続や充電にも対応する予定だという。

 規格が決まったとはいえ、すぐにDiiVA搭載の製品が出るわけではない。しかし9月に中国メディアが発表した記事によれば、早ければ今月(10月)にもDiiVA搭載の製品が出るというニュースも報じられたが、10月26日現在の段階では未だ製品はリリースされていない。

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