著作権保護付きの楽曲をアナログでウォークマンに転送!?
NW-X1000/NW-A840シリーズには大きな魅力を感じており、日々物欲を募らせている筆者であるが、いまだに購入には至っていない。その理由は前回語った通り、現在の環境をそっくり引き継げないことにある。
現在携帯型オーディオプレーヤーとして使っているのがiPod nano(第3世代)であり、当然ライブラリソフトとしてはiTunesを利用している。またiTunes Storeを使って楽曲をダウンロードで購入することも多い。
ただNW-X1000以降のウォークマンであれば、iTunesで管理されている楽曲を再生できる。USBケーブルでウォークマンをPCに接続すると、エクスプローラ上にストレージの1つとして表示される。その中に「MUSIC」というフォルダがあるので、そこにiTunesから楽曲データをドラッグ&ドロップでコピーすれば、そのままウォークマンで再生可能だ。
このようにiTunesとウォークマンの連係は不可能ではなくなったが、「iTunes Store」で購入した、著作権保護された楽曲をウォークマンに転送しても再生することはできない。最近はiTunes Store上で楽曲データを購入する機会が増えた筆者にとって、これはかなり痛い。
ちなみにそうしたファイルをウォークマンに転送しても、リストに表示されないため選ぶことすらできない。逆に「iTunes Plus」としてDRMフリーで配信されている曲であれば、転送することにより何ら問題なく再生可能である。
とはいえ、著作権保護された楽曲をまったくウォークマンで再生できないわけではない。たとえば2台のPCのオーディオ出力(ヘッドフォン)端子とマイク入力端子をオーディオケーブルで接続し、一方のPCでiTunes上で購入した楽曲を再生し、もう一方のPCで録音するという方法が考えられる。
実際に2台のマシンをオーディオケーブルで接続し、iTunes Storeで購入した楽曲を別のPCで録音してみた。この方法では1度アナログに変換し、それを再度デジタル化するため、どうしても音質は劣化してしまう。しかし、こうして取り込んだ楽曲をNW-X1060に転送して聴いてみたところ、思ったよりも音質の劣化は少なく、楽曲によってはよく聴くと違いが分かるという程度。
当然、アルバム名や曲名、アーティスト名といった付加情報はすべて消えてしまうので、一から手入力しなければならない。さらにiTunes Storeで新しい曲を購入するたびに、別のPCで録音し付加情報を再入力するという話になると、せっかくのダウンロード販売の手軽さが失われることになる。
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