21世紀のコバルトキューブを目指す
もともとこの製品は、Linuxディストリビューションを手がけるターボリナックスが、ネオジャパンとのコラボレーションにより作り上げたものだ。ターボリナックス株式会社 営業本部アドバンスドサービス部 佐藤栄一氏は「もともと弊社でdesknet’sを導入しており、その使いやすさを高くく評価していました。こうした経緯もあって、弊社のOSとグループウェア、そしてSSLサーバ証明書を組み合わせたパッケージを展開していました。ですから、次はハードウェアとのバンドルをやりたかったんです」と語る。その結果、富士通のサーバを組み合わせてアプライアンス化したのが、今回のどこでもオフィスアプライアンスモデルだ。
佐藤氏の念頭にあるのはアプライアンスの代名詞ともいえる「Cobalt Qube」だ。Cobalt Qubeは文字通りキューブ型の愛らしい筐体に、Linuxを搭載したインターネットサーバ機で、Webブラウザによる優れた操作性やカスタマイズ性は多くのユーザーを魅了した。Turbo Linux Appliance Server 3.0自体がSun Cobalt互換のオープンソース管理ツール「BlueQuartz」を採用していることもあり、どこでもオフィスアプライアンスモデルでも、Cobalt Qubeのような手軽さ、コンパクトさ、そして価格の安さを目指しているという。「1Uラックマウントという案もあったのですが、やはりオフィスに手軽におけるモノにしたかった。ですから、サーバ機も小型で、静音性の高いものを選びました。もちろん、小さいけどRAIDに対応したサーバの仕様なので、安心して使っていただけます」(佐藤氏)。
では、実際の価格はどうのだろうか? 製品は30、50、100というユーザー数でモデルが分かれており、30ユーザー版のP0782が95万円という価格となる。30ユーザー中、20ユーザーはiPhoneからの利用が可能になっているので、営業マンなど外回りのユーザーで使えばよいだろう。「100ユーザー版だと1ユーザーあたりの単価が1年間で1050円になります。3年間使うのを考えれば、月額350円くらいになり、ASP形態で提供されているグループウェアより安価になります」(佐藤氏)とのことで、コストパフォーマンスも良好だ。もちろん、単品で購入するのに比べて、かなりお得なのは間違いない。
型番 | P0782 | P0783 | P0784 |
---|---|---|---|
製品名 | 30User iPhone 20User | 50User iPhone 30User | 100User iPhone 50User |
製品価格 | 95万円 | 105万円 | 126万円 |
1ユーザー当たりの単価 | 3万1666円 | 2万1000円 | 1万2600円 |
1ユーザー当たりの月額単価(1年間) | 2639円 | 1750円 | 1050円 |
1ユーザー当たりの月額単価(3年間) | 880円 | 583円 | 350円 |
ユーザーの対象としては、30~100ユーザーということで、SOHOや中小企業ということになる。特に外出先でもグループウェアを使いたいというユーザーはぜひ検討したい。
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