企業の存亡にかかわる情報セキュリティ
個人情報の漏えいが生じれば、顧客に迷惑をかけるうえ、会社の信用を失い業績に影響する。たとえ情報をもらしたのは1人でも、その結果は会社で働くすべての人にまで迷惑をかけることになる。企業において情報漏えいで多大な損害を覚悟しなければならないのは個人情報ばかりではない。企業間で秘密保持契約のもとでやり取りされる機密情報が漏えいすれば、取引先を失うだけではなく、多額の損害賠償とそれを確定するためにかかる裁判費用などが発生する。重大な経営上の問題となる。
また日常の業務においてもITに依存している部分が多く、雷や地震などの自然災害、停電につながる事故、人為的なミスによって、業務に必要な情報が消失してしまうと、業務が止まる可能性がある。だからといってコンピュータを使わない業務の進め方は考えられないだろう。
このように企業の情報セキュリティは、企業の存亡をかけた経営上の重要課題であるとともに、顧客や業務の発注元の信頼を勝ち取るビジネス上の武器ともなる。その取り組みが「プライバシーマーク」や「TRUSTe」マーク、「ISMS認証」の取得なのである。
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