CrystalDiskMark2.2
続いては、HDD性能を計測するベンチマークテスト「CrystalDiskMark 2.2」を使い、XPとWindows 7でのHDD性能をテストしてみた。ほかの総合ベンチマークソフトよりも、純粋なHDD性能差がわかる。
結果は、HDDのリード/ライトなど、すべてのテストでXPの方が約15~20%ほど高い性能を出している。この結果には驚いた。ネットブックでWindows 7を使っていても、ディスクアクセスが遅いという感覚はなかったからだ。
シーケンシャルでも、ランダムでもWindows 7がこれだけ遅いとは意外だった。特に、ブロックサイズの小さなランダムリード/ライトは、Windows 7では苦手なのかもしれない。
PeaceKeeper
“ネット”ブックというくらいで、ネットブックをウェブブラウズ専用機として使っている人も多いだろう。そこで、FutureMark社の「PeaceKeeper」というウェブブラウザーベンチマークサービスを使用して、ブラウザー性能の差を調べてみた。
PeaceKeeperは、ブラウザー上でアニメーションの描画、動画の再生、フォームの入力といった処理を実行し、ブラウザーのJavaScriptのパフォーマンスを計測する。GmailやGoogleMapなどのように、最近のウェブサービスはJavaScriptを多用して、インタラクティブなサービスを実現している。そのため、ブラウザーのJavaScriptのパフォーマンスは、ウェブサービスの使い勝手を左右する。ちなみにXPはInternet Explorer 7、Windows 7はInternet Explorer 8が搭載されている。
結果としては、Windows 7のIE8が50%ほど高速となった。これはWindows 7だから速いというよりも、IE8でJavascriptの高速化チューニングが行なわれたからだろう。もしXP上でGoogle ChromeやFirefoxなどを実行すれば、さらに高い性能を示すと思われる。逆に言えば、ブラウザーをアップグレードしたり、IE以外を導入するといった使い方をしていないユーザーにとっては、ネットブック上でWindows 7を使うと、「ウェブブラウズが快適になった」ように感じられるかもしれない。

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