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脳波センサーやデータグローブがWindows 7で実現! (2/2)

2009年10月21日 17時51分更新

文●中野克平/Web Professional編集部

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センサー&ロケーションの開発環境は?

 センサーアプリケーションの開発で先行しているiPhoneの特徴は、開発環境がタダであることだ。しかし、Windows 7で提供されるのはOSのAPIであって、センサーや開発環境は自分で用意しないといけない。

 センサーは開発用であれば安価に入手できる。たとえばフリースケール社のJMBADGE2008-Bは5775円で、タッチセンサーと加速度センサーが付いている。ニューロスカイ社の脳波センサーMindSetは、199ドル。10月には日本語サイトもオープンしており、今後は国内でも購入できるようになる。

Visual Studioで開発中の画面(左)。C#でセンサーからの数値を取得し、XAMLで見た目を定義するという、マイクロソフト的な手法でセンサーアプリを開発できる


 Windowsでの開発にはVisual Studioが必要だ。センサー&ロケーションは面白そうな技術だが、オープンソース全盛の時代に、有料で開発環境を揃えるのはやや敷居が高い。この点を太田氏は「今ならVisual Studio 2010のベータ版がおすすめ。また、小規模なWeb制作会社であればExpressionやVisual Studioが3年間無償の特別プログラム『WebsiteSpark』を使うという奥の手もある」と話す。

 とはいえ、C++での開発までできるWeb制作会社は少数だろう。「基本的なコードをマイクロソフトで紹介する用意がある。Web制作会社であれば、脳波のデータを取る部分は既存のコードをそのまま使い、得意なデザイン部分で勝負する、のようにセンサー&ロケーションに入ってきて欲しい」というから、今後のマイクロソフトの対応が楽しみだ。太田氏のブログが更新されるのを待とう。

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