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夏野剛氏、ガラパゴスケータイの未来を語る

2009年10月21日 12時00分更新

文● ASCII.jp編集部

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今後、ケータイの未来を握る4つのキーワード

 それでは今後、日本の「ガラパゴスケータイ」がどのような進化を遂げていけば市場に訴えることができるのか。それには4つのキーワードがあるという。

これからのケータイをより進化させるのは「AI」「インプット/アウトプット」「バイオメトリクス」「バッテリー」という4つのキーワードだという

 1つ目は「AI」(人工知能)。NTTドコモで夏野氏が手掛けた「iコンシェル」もその1つ。たとえばアドレス帳にお店の電話番号を打ち込んでおけば、住所や店名、店によっては営業時間まで入ってくる。そういったネットをキーにした自動化機能が要になるとした。

 2つ目は「インプット/アウトプット」(デバイス)。iPhoneなどのようなユニークなインターフェイスはまだまだ別の可能性があるという。「バーチャルディスプレーなども夢の話ではなくなると思っています」と夏野氏は話した。

 3つ目は「バイオメトリクス」(生体認証)。ネット上でアカウントが増えていくにつれてパスワードは覚えきれなくなってくる。そのときに重要になってくるのが指紋などの生体認証だ。本人でしか出来ない認証の重要性はこれからますます重要性を増していくとした。

 最後の4つ目は「バッテリー」。夏野氏は「iPhoneと、それ以外のケータイの2台を持っていてちょうどいいくらい。夜中にどちらかが切れてしまう。太陽パネルなどもあるが、もっと効率のいいバッテリーが求められている」と語り、講演の幕を引いた。

 国内では熱が冷めてしまったように見えるケータイ市場だが、一歩海外に目を向ければ、そこにはまだ「熱いパイ」が眠っているのかもしれない。


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