今年も弥生のバージョンアップシーズンがやってきた。新シリーズのキーワードは「愚直な実践」。イヤというほどの顧客目線で、弥生は今年もトップシェアを走る。会計ソフトとは関係ないような新サービスの展開、新会計制度への対応、低価格製品との対抗など、パワフルかつ個性満載の発表会を追う。
「Windows 7に完全対応した製品は、それほど多くはない」。弥生の代表取締役社長 岡本浩一郎氏は、12月4日にリリースする業務パッケージシリーズ“弥生”の新製品発表会で胸を張った。次の弥生は“10(イチゼロ)シリーズ”と名付けられ、Compatible with Windows 7ロゴ認証を取得。64ビットにも対応する。
新製品「弥生 10」シリーズは、
- 弥生会計 10
- 弥生販売 10
- 弥生給与 10
- やよいの青色申告 10
- やよいの給与計算 10
といったタイトルで構成される。いずれの製品も、今年のキーワードは「愚直な実践」。顧客の声に耳を傾け、そこから製品やサービスを展開していこうという意図の表われだ。顧客からの実施希望ナンバーワンだったHDD修復サービスまでやってしまおうというのだから、意気込みも並ではない。
“愚直な実践”は、「サービスの強化」、「製品の強化」、「市場拡大に向けた努力」の3つの方向で行なわれる。
ここまでやる!
「あんしん」をキーワードにしたサービスの強化
弥生は従来から、大阪/札幌の2拠点に自社のコールセンターを置き、単なるヘルプデスクに留まらない、次期製品購入へのサポートも含めた形でのサポートサービスを提供してきており、これが弥生の強さにつながっていた(関連記事)。弥生 10ではさらに「あんしん」をキーワードに新たなるサービス・サポートの徹底強化を行なう。
まずは、「無料導入サポート」だ。ユーザー登録後、一定期間は導入を無料でサポートするわけだが、「弥生会計」、「弥生販売」、「弥生給与」は最大4カ月、「やよいの青色申告」、「やよいの給与計算」は最大3カ月間、このサービスが適用される。
「万が一、それでも導入できないというお客様に関しては、返品していただいてかまわない」(岡本社長)。こう言い切るくらい、導入には自信があるという。
このほか、前述したハードディスク復旧サービスも含め、いくつかのサポートを追加したわけだが、それら新サポートはいずれも「ソフトウェアサポートの範疇を超えているのでは?」と思われるものになっている。
弥生のサポートサポートサービス新メニュー
- 画面共有サポート
- 周辺ソフトウェアサポート
- ハードディスクデータ復旧
- PCトラブルサポート
いや、言い直すと、画面共有によるサポート以外は、もはやソフトウェアメーカーのやる仕事ではないだろう。これらは、弥生が顧客に対して実施した「非常に魅力を感じる」サービスは何か? というアンケートに依っている。
PCやソフトウェアに前向きではなく、しかもコンシューマ的なアプローチも採らなければいけないユーザーを顧客に抱えている、という状況がそうさせるのだろう。
言ってみれば、“顧客視点”というわけだが、こうした姿勢はマニュアルにも現われている。今回弥生は、操作マニュアルではなく「業務マニュアル」を提供する。
これは、年間の業務の流れに沿って、実際の取引を例に日々の帳簿や伝票の入力方法などを解説するもので、初心者の多い青色申告や会計、給与でPDFファイルとして提供される。ユーザーにとって、弥生の操作などできてもできなくてもいい。やりたいのは青色申告や会計である、という視点が貫かれているというわけだ。
(次ページ、民主党が政策を変えても大丈夫!?に続く)








