クリエイター向け最強ビジネスPCのオススメ構成はコレだ!(Intel編)
それでは、上記の解説を踏まえて、インテルプラットフォームとAMDプラットフォームそれぞれについて、具体的にクリエイター向け最強ビジネスPCのオススメ構成を挙げていこう。まずは、インテルプラットフォームからだ。
CPU:インテル「Core i5-750」 実売価格:2万円前後
今後、インテルが推し進めるメインストリームのプラットフォームは、LGA1156プラットフォームである。このことから、将来的なアップグレードを考えると、LGA1156対応の「Core i7」か「Core i5」を選ぶべきだろう。Core i7とCore i5は、どちらもクアッドコアCPUだが、Core i7は「HyperThreading」テクノロジーをサポートしており、OS上からは8コアとして認識されるのが特徴だ。予算に余裕があれば上位のCore i7を選んでもよいが、下位のCore i5も自動オーバークロック機能の「TurboBoost」をサポートしており、クリエイター向け最強ビジネスPCには十分な性能を持っているので、ここではコストパフォーマンスの高い「Core i5-750」をチョイスした。
マザーボード:ASUSTeK「P7P55D」 実売価格:1万9000円前後
現時点でLGA1156をサポートしているチップセットは、「Intel P55 Express」しかない。したがって、Intel P55 Express搭載マザーボードから選ぶわけだが、ゲーミングPCとは異なりビデオカードを2枚差しする必要はないので、PCI Express x16スロットを1基だけ搭載したエントリークラスのマザーボードで十分だ。ここでは、ASUSTeKの「P7P55D」を選んだ。
メモリー:Corsair「CMX8GX3M4A1333C9」PC3-10600 2GB×4 実売価格:2万4000円前後
解像度の高い画像のレタッチやRAW現像などを快適に実行するには、多くのメモリーが必要になる。32bit環境では、最大4GB(実質は3GB強)までしか実装できないので、4GBを超えるメモリーを搭載した64bit環境が望ましい。4GBのメモリーモジュールはまだ高価なので、2GB×4で合計8GB搭載するというのが現実的であろう。業務に使うPCなのだから、信頼性を重視してノーブランド品ではなく、有名メーカー品を選びたい。ここでは、Corsairの「CMX8GX3M4A1333C9」を選んだ。
ビデオカード:Galaxy「GF PGTS250/1GD3」 実売価格:1万6000円前後
クリエイターやデザイナーは、高解像度ディスプレイをふたつ使ってデュアルディスプレー環境で作業をすることも多い。また、3D系ソフトを使うことも考えられるので、ビデオカードは必須だ。ただし、ゲーミングPCほどの描画性能は不要であり、1万円台後半~2万円前後のミドルレンジ製品で十分だ。NVIDIA製GPUなら、「GeForce GTS 250」あたりがふさわしいだろう。ここでは、Galaxyの「GF PGRS250/1GD3」をチョイスした。
HDD:Seagate「Barracuda 7200.12」(ST31000528AS) 実売価格:8000円前後
HDDの容量は1TBあればとりあえずは十分。バイト単価も安く、お買い得だ。回転数は7200rpmが主流なので、それを選べばよい。ここでは、Seagateの「Barracuda 7200.12」(ST31000528AS)を選んだ。
光学ドライブ:LG電子「GH22NS50-B」 実売価格:2800円前後
光学ドライブは、それほどこだわらず、一般的なDVDスーパーマルチドライブでいいだろう。ここでは、LG電子の「GH22NS50-B」をチョイスした。もちろん、予算に余裕があれば、Blu-rayドライブを搭載するのもよいだろう。
OS:Windows 7 Ultimate DSP版(64bit) 実売価格:2万5000円前後
クリエイターの業務においては、ファイルサイズの大きな画像を扱ったり、複数のソフトを同時に起動することが多い。また、「Photoshop CS4」や「同 Lightroom」のように、64bitネイティブ対応のアプリケーションも増えてきているので、パフォーマンスをフルに発揮できる64bit版を選びたい。業務に使うのだから、エディションも最上位の「Ultimate」がオススメだ。なお、Windows 7 Ultimateのパッケージ版は32bit版と64bit版が同梱されているが、DSP版は32bit版と64bit版が別に販売されているので注意しよう。
ケースと電源ユニット
PCを組むには、上記のパーツ以外にケースと電源ユニットも必要になるが、ケースについてはデザインやサイズのなどの個人による好みが大きいので、気に入ったものを選べばよいだろう。電源ユニットについても、上記の構成なら400~500Wクラスの製品で十分だ。なお、上記の構成で、ケースと電源ユニットを除いたパーツ合計の価格は、11万4800円前後となる。ケースと電源ユニットを合わせても14万円でお釣りがくるだろう。
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