徹底比較 ネットブック対CULVノート
サイズと重量
ネットブックの場合、画面サイズは10.1型がほとんどだ。対してCULVノートは11.6型か13.3型。当然ながらフットプリント(設置面積)も異なる。dynabook MX MX/33とdynabook UXを比較すると、前者は286×211mm、後者は263×192.3mmとなり、およそではあるがA4用紙サイズ(297×210mm)とB5用紙サイズ(257×182mm)ほどの違いがある。13.3型のdynabook MX MX/43なら323×223mmと、dynabook UXと比べて横幅が6cmも違う。厚みは最厚部でMX/33が34.2mm、UXが30.8mmと、それほど大きくは違わない。
サイズの違いは重量にも響く。同じくdynabook MX/33とdynabook UXで比較すれば、前者が約1.58kgで、後者が約1.18kgとなる。他メーカーの製品も、CULVノートは1.5~1.6kg前後が主であり、ネットブックは1.2kg前後。持ち運ぶことだけを考えれば、ネットブックに軍配が上がる。ただ、実際に手にしてみたとき、CULVノートは「サイズの割には軽い」という印象を持った。
キーボード
ワイド液晶ディスプレーを搭載するようになり、ネットブックは奥行きに比べて幅が広い。キーピッチを17mm以上確保しているネットブックがほとんどで、ごく初期のネットブックにあった、「キーピッチが狭くて文字入力が快適ではない」という点は払拭されている。
一方で、さらにサイズの大きいCULVノートでは、キーピッチは18mm以上を確保している製品がほとんどだ。文字入力に関して不満が生じる状況は少ない。入力の快適さに関しては、CULVノートとネットブックで大きな差は生じないだろう。
画面サイズ
画面サイズは、前述のとおりネットブックが10.1型ワイド、CULVノートが11.6型ワイドか13.3型ワイドが中心となっている。一方で解像度は、ネットブックが1024×600ドット、CULVノートが1366×768ドットが中心となっている。
横1024ドットのネットブックの画面は正直狭い。ブラウジングするなら、ウェブブラウザーのウインドウを最大化しないと、ページの全体を表示できないだろう。VAIO WやHP Mini 110など、一部のネットブックは10.1型ワイドで1366×768ドットを実現するが、液晶サイズに対して解像度が高精細すぎ、文字が小さく見にくい面もある。
その点CULVノートの場合、幅は十分だ。縦解像度の768ドットは、数字的にはやや足りなく感じるが、実際に使用してみるとほとんど気にならないし、Windowsの設定画面が画面外にはみ出すこともない(Windows 7のコントロールパネルの多くが、狭い画面でもはみ出さないようデザイン変更されているおかげでもあるが)。画面サイズに関してはCULVノートのほうが、明らかに優位と言ってよい。
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