このページの本文へ

前へ 1 2 3 次へ

初心者歓迎!ネットワークセキュリティ入門 第11回

ネットワークの脅威と対策を一から学ぼう

正規のユーザーやPCを判断する認証製品

2009年10月28日 06時00分更新

文● 伊藤 玄蕃

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

前回は、企業用セキュリティ製品として、ゲートウェイセキュリティ製品と、ウイルス対策/ファイアウォールソフトウェアについて紹介した。最終回となる今回は、統合型エンドポイントセキュリティや生体認証、セキュリティ管理ツールなどを見てみよう。

統合型エンドポイントセキュリティ

 セキィリティ対策ソフトには、パソコンに常駐して不正な動きを監視するプログラムが多い。そのため、複数の製品をインストールするとコンピュータの負荷が高くなり動作が遅くなる。また、製品同士が干渉して誤動作する、といった問題も生じやすい。「インターネットセキュリティスイート」と呼ばれる従来の統合型製品も、商品としては1つのパッケージに集約されているものの、中身はウイルス対策・スパイウェア対策・パーソナルファイアウォールなどの機能ごとに別の製品であったため、上記の問題は完全には回避できなかった。

 そこで、複数のセキュリティ機能を持ちながら、PCに常駐するプログラムを1つに集約した「統合型エンドポイントセキュリティ製品」が昨今登場している。統合型エンドポイントセキュリティの代表格は、最初にエージェントの統合化を実現した、シマンテックの「Symantec Endpoint Protection」であろう(画面1)。

画面1 シマンテックの「Symantec Endpoint Security」の統合管理コンソール(上)とクライアント(右)

 Symantec Endpoint Protectionは、ウイルス対策・スパイウェア対策・パーソナルファイアウォール・ホスト/ネットワーク単位の侵入防止ソリューション(IPS)・アプリケーション制御およびデバイス制御の機能をすべて統合した単一のソフトウェアとなっている。アプリケーション制御機能により特定プログラムの実行禁止や印刷の許可/禁止などを制御したり、デバイス制御機能により、USBメモリやCD-Rへの書き出し許可/禁止などを制御したりすることも可能だ。

 また、OSというレベルでも、次々とエンドポイントセキュリティの機能が強化されている。

 Windows XPでは、SP2からパーソナルファイアウォール機能が搭載され、ハードディスク内のデータを暗号化する機能もWindows Vistaの上級エディション※1に搭載されている。現状では、機能の豊富さや使い勝手の点で、OSに標準搭載された機能より市販製品のほうが優位にある。しかし、利用者によってはOSの標準機能だけで十分というケースもあるかもしれない。それぞれの機能を把握して、賢く使い分けるようにしたい。

※1 Windows Vistaの上級エディション: コンシューマ向けの“Ultimate”、ビジネス向けの“Enterprise”エディションにのみ、ドライブ全体の暗号化機能「BitLocker」が搭載される。当初はOSを起動するドライブだけを対象としていたが、Windows Vista SP1 から全ローカルドライブが対象となった。

(次ページ、「生体認証によるログイン機器」に続く)


 

前へ 1 2 3 次へ

カテゴリートップへ

本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります

この連載の記事

アクセスランキング

  1. 1位

    ネットワーク

    「ケーブルを引っ張ってみてください。」→引っ張ってみた結果……

  2. 2位

    ネットワーク

    量子コンピューターを超える!? 「光量子コンピューター」ってのがあるんです。

  3. 3位

    ネットワーク

    マザーボードが油に沈んでる!? SFみたいな“液浸冷却システム”、見た目からして未来すぎる

  4. 4位

    トピックス

    “スター・ウォーズのホログラム”が現実に近づいた? 幕張で見つけた裸眼3Dディスプレイが未来すぎる

  5. 5位

    ネットワーク

    データセンター不足の救世主になるか? “コンテナ型サーバー”が想像以上にすごい

  6. 6位

    ネットワーク

    キオクシアって結局なに作ってるの? 「株価急騰の注目企業」を幕張で見てきた

  7. 7位

    TECH

    Claude CodeのPlan modeをやめてみる ~grill-meスキルで一歩ずつ設計を固め、アプリを作る~

  8. 8位

    ITトピック

    VMware利用企業、8割近くが「他環境へ移行検討・実施」/データセンター電力消費が1年で26%増加、AI競争で「電力確保」重要課題に、ほか

  9. 9位

    ネットワーク

    「手のひらネットワーク機器」第4弾が登場、テーマは“ShowNetを手のひらに”! こだわりの両面マウントや高密度ポートも 6月11日発売

  10. 10位

    ネットワーク

    サーバーの水冷ぜんぶ見せる大作戦! レノボが見せた“AI時代の冷却”が迫力ありすぎる

集計期間:
2026年06月09日~2026年06月15日
  • 角川アスキー総合研究所