このページの本文へ

前へ 1 2 3 次へ

ワンボディで驚異の7.1chサラウンド! ヤマハ「YSP-4100」

2009年10月21日 12時00分更新

文● 鳥居一豊

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

 先週の記事では、テレビの買い換えと一緒に検討できるエントリークラスのホームシアターシステム「YHT-S400」を紹介したが、今回はさらに本格派のモデルを取り上げる。ヤマハが11月5日に発売する「YSP-4100」(予想実売価格16万円前後)だ。

 仮想サラウンド技術では、前方スピーカーだけでサラウンド音場を再現するため、実際に後方にスピーカーを置いた5.1ch環境と比べると真後ろの音の再現は感じにくいのだが、同社が「YSPシリーズ」で採用した「デジタルサウンドプロジェクター」技術はそれらとは一線を画する。

 これは、本体内部に多くの小型スピーカーを内蔵し、それらを細かく制御することで、各チャンネルの音をビーム状の音波として放射する。放射された音は壁の反射を利用して耳に届くため、かなりリアルな後方の音の定位を実現できるのだ。

複数の小型スピーカーで作り出した音のビームを7.1ch分放射することで、リアルなサラウンドを実現する「デジタルサウンドプロジェクター」技術

複数の小型スピーカーで作り出した音のビームを7.1ch分放射することで、リアルなサラウンドを実現する「デジタルサウンドプロジェクター」技術

 そのYSPシリーズの最新モデルがYSP-4100だ。このモデルは、シリーズで初めて7.1ch再生に対応する「5ビーム+2」を採用。「ドルビー TrueHD」や「DTS-HD Master Audio」のHDオーディオ用デコーダーも内蔵しており、Blu-ray Discソフトのサラウンド音声を7.1chで楽しめる。


ワンボディなので設置は超カンタン

「YSP-4100」

「YSP-4100」

 実際に設置してみると、横幅が37V型の薄型テレビに比べてかなりサイズは大きく、50V型の薄型テレビとほぼ同じだった。ラックに収納して使いたい場合は、横幅が収まるラックを探す必要がある。あるいは、本機を専用のラックに収めた「YSP-LC4100」(実売価格19万8000円前後)を選ぶといいだろう。

背面にHDMI入力も4系統備えるなど、豊富な入力を持つ。デジタル音声入力は3系統(光2、同軸1)、アナログ入力も2系統装備する

 接続自体は極めて簡単だ。なにしろボディが1つしかないので、アンプとスピーカーの配線などは一切不要。テレビやレコーダーなどとHDMIケーブルで接続するだけだ。この手軽さもYSPシリーズの人気の理由だ。

YSP4100に付属する調整用マイク

YSP4100に付属する調整用マイク

 この後は、部屋の環境に合わせて音のビームの放射を最適化する「インテリビーム」で調整を行なえば準備は完了。調整といっても、YSP付属のマイクを接続してリモコンの「インテリビーム」ボタンを押せば、あとは自動で調整が行なわれる(こだわりの調整方法は後述)。調整も数分程度でほとんど時間はかからない。

リモコンは優美な曲線が美しい新デザインとなった。サラウンドモード切り替えなどの各種操作に加え、主要メーカーのテレビの基本操作にも対応。下部のスライドパネル内(右)には、ダイレクト選局ボタンや「インテリビーム」ボタンがある

前へ 1 2 3 次へ

カテゴリートップへ

週刊アスキー最新号

編集部のお勧め

ASCII倶楽部

ASCII.jp Focus

MITテクノロジーレビュー

  • 角川アスキー総合研究所
  • アスキーカード
ピックアップ

デジタル用語辞典

ASCII.jp RSS2.0 配信中