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最新パーツ性能チェック 第86回

NVIDIA PhysX対応ゲームがP55マザーでより面白くなる

2009年10月20日 11時11分更新

文● Jo_Kubota

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Core i5でどれくらいPhysXの性能が上がるのか?

 それではCore i5+NVIDIA GPUで、どれほどPhysXの効果が上がるのを検証してみよう。テスト環境は以下のとおりだ。Core i7+X58マザーの構成と、Core i5+P55マザーの構成では、P55構成のほうが3万3300円ほど安く組めることにも注目したい。

テスト環境
CPU Core i7-920(2.66GHz) Core i5-750(2.66GHz)
マザーボード GIGABYTE「GA-EX58-EXTREME」 GIGABYTE「GA-P55-UD6」
メモリー PC3-10600
DDR3-1066MHz/9-9-9-24設定
メモリー容量 1GB×3 2GB×2
グラフィックス NVIDIAリファレンス GeForce GTX 275
GIGABYTE「GV-N98TZL-512H」(GeForce 9800 GT)
OS Windows 7 Ultimate (32bit)
電源 Corsair「CMPSU-850HX」
合計金額 17万300円前後 13万7000円前後

GeForce GTX 275のリファレンスカード

GeForce 9800 GTを搭載するGIGABYTE製ビデオカード「GV-N98TZL-512H」

X58チップセット搭載のGIGABYTE製マザー「GA-EX58-EXTREME」

P55チップセット搭載のGIGABYTE製マザー「GA-P55-UD6」

パフォーマンステスト
Core i5-750 vs i7-920

 まずは、Core i5とi7で、どの程度パフォーマンスが変わるのかを見てみよう。CPUはクロックが同じ、Core i7-920(2.66GHz)とCore i5-750(2.66GHz)を用意した。両者の違いを改めて述べるまでもないが、最も大きな違いはメモリインターフェイスがデュアルチャネルかトリプルチャネルか、だ。

3DMark Vantage

 まずは、3DMark Vantageから見ていこう。わずかにi7-920が、i5-750を上回っているが、優劣を論じるほどの差は出ていない。

3DMark Vantage (単位:score) better→

BATMAN Arkham Asylum

 続いてはPhysX対応タイトルのバットマンだ。設定は、グラフィックスオプションをVeryHigh、PhysXオプションをHigh、アンチエイリアスをOFFとしている。スコアは全くの互角で、3DMark Vantageの傾向と変わらない。

BATMAN Arkham Asylum (単位:fps) better→

Darkest of Days

 同じくPhysX対応タイトルのDarkest of Daysを見てみよう。こちらもPhysXオプションをHighにし、アンリエイリアスはOFFにしている。バットパマンに比べると、ややCore i7-920が優位と言えるが、体感できるほどの差はない。

Darkest of Days (単位:fps) better→

 というわけで、Core i7-920とCore i5-750のゲームにおけるパフォーマンスは差が無いと言っていいだろう。これだけで論じるのは難しいが、少なくともCore i7-920を検討しているなら、Core i5-750でもパフォーマンスは変わらず、コストパフォーマンスに優れるCore i5-750を選択するのがベストなのは間違いない。

(次ページへ続く)

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