Core i5でどれくらいPhysXの性能が上がるのか?
それではCore i5+NVIDIA GPUで、どれほどPhysXの効果が上がるのを検証してみよう。テスト環境は以下のとおりだ。Core i7+X58マザーの構成と、Core i5+P55マザーの構成では、P55構成のほうが3万3300円ほど安く組めることにも注目したい。
テスト環境 | |||
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CPU | Core i7-920(2.66GHz) | Core i5-750(2.66GHz) | |
マザーボード | GIGABYTE「GA-EX58-EXTREME」 | GIGABYTE「GA-P55-UD6」 | |
メモリー | PC3-10600 DDR3-1066MHz/9-9-9-24設定 |
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メモリー容量 | 1GB×3 | 2GB×2 | |
グラフィックス | NVIDIAリファレンス GeForce GTX 275 GIGABYTE「GV-N98TZL-512H」(GeForce 9800 GT) |
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OS | Windows 7 Ultimate (32bit) | ||
電源 | Corsair「CMPSU-850HX」 | ||
合計金額 | 17万300円前後 | 13万7000円前後 |
※価格は常に変動しており、掲載したリストはあくまで調査した時点での価格です。現在もこの価格で販売されていることを保証するものではございません。
パフォーマンステスト
Core i5-750 vs i7-920
まずは、Core i5とi7で、どの程度パフォーマンスが変わるのかを見てみよう。CPUはクロックが同じ、Core i7-920(2.66GHz)とCore i5-750(2.66GHz)を用意した。両者の違いを改めて述べるまでもないが、最も大きな違いはメモリインターフェイスがデュアルチャネルかトリプルチャネルか、だ。
3DMark Vantage
まずは、3DMark Vantageから見ていこう。わずかにi7-920が、i5-750を上回っているが、優劣を論じるほどの差は出ていない。
BATMAN Arkham Asylum
続いてはPhysX対応タイトルのバットマンだ。設定は、グラフィックスオプションをVeryHigh、PhysXオプションをHigh、アンチエイリアスをOFFとしている。スコアは全くの互角で、3DMark Vantageの傾向と変わらない。
Darkest of Days
同じくPhysX対応タイトルのDarkest of Daysを見てみよう。こちらもPhysXオプションをHighにし、アンリエイリアスはOFFにしている。バットパマンに比べると、ややCore i7-920が優位と言えるが、体感できるほどの差はない。
というわけで、Core i7-920とCore i5-750のゲームにおけるパフォーマンスは差が無いと言っていいだろう。これだけで論じるのは難しいが、少なくともCore i7-920を検討しているなら、Core i5-750でもパフォーマンスは変わらず、コストパフォーマンスに優れるCore i5-750を選択するのがベストなのは間違いない。
(次ページへ続く)
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