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今こそ買い時!? 最新ビジネスプロジェクター 第4回

エプソンダイレクト「EB-S7」

低価格&SVGA機ながら機能十分なモバイルプロジェクター

2009年10月16日 09時00分更新

文● 行正和義

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3LCD方式のメリットは?

オンスクリーンメニュー

オンスクリーンメニューは日本語で分かりやすい。メニューはデータ・映像の上にオーバーラップ表示される(画面は信号入力のないブルーバック状態)

台形補正

台形補正は手動で行なう。より高価格な製品では自動補正機能もあるが、メニューを呼び出すだけで手軽に補正できるため、セットアップにはそれほど手間取らないだろう

 3LCD方式はRGBそれぞれに液晶パネルを搭載し、RGBを重ね合わせて投影するため、RGBを時分割式で投影する反射型デバイス(DLPやLCOS)と比べて、カラー部分が明るく映るのが特徴だ(輝度は2300ルーメン)。これは、部屋を暗室にできない会議室や打ち合わせスペースなど、比較的明るい室内でもしっかり発色するということ。

 実機を使ってみると、ファンの音が若干大きく感じ、家庭で映画やビデオ鑑賞に用いるにはやや向いていない印象だ。空調の静かな会議室などでは、この風切り音が多少気になる場面もありそうだ。

USB接続

1280×1024ドットのWindows画面をUSB接続で表示した。細部をよく見ると若干文字が潰れているが、判読不能なところはない

アナログRGB接続

1280×1024ドット表示のため、文字を拡大すると若干ドットが間引かれ、潰れているのが分かる。USB接続とアナログRGB接続で見比べたが、アナログRGBのほうがわずかに輪郭がぼやけるものの、解像度変換による影響はどちらも同程度だ

 ビジネスプロジェクターは性能(解像度やオートフォーカス、インターフェースの多様さ)と価格の兼ね合いで、どの製品を導入するかは思案のしどころだ。本機は普及モデルの中でも最も廉価な1台であり、確かに機能は少なめなものの、ノートPCやビデオ機器を繋いでプレゼンテーションするうえで不満・不足は感じない。オフィスへのプロジェクターの初導入に、あるいは古くてかさばる旧機種のリプレイスにと、お買い得な1台と言えるだろう。


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