荻窪圭の“這いつくばって猫に近づけ” 第123回

回転式モニター機の大本命!?　Powershot G11で猫撮り

モニター回転式ならではのローアングル撮影も

　らんすはちょっと人見知り。以前遊びに来たときよりは逃げなくなったけど（飼い主曰く「一度遊びに来たともだちは覚えてるから」）、カメラを向けるとちょっと腰が引ける。だから椅子の下に隠れてるところを遠くから望遠で。

望遠で椅子の下に隠れてるらんすを。室内の日陰でもちゃんと撮れてる（2009年10月 キヤノン Powershot G11）

　望遠側は140mm相当。液晶モニターを開いて縦位置で猫目線撮影。きりっとした顔が可愛い。これはISO 800で1/8秒。らんすがじっとしてたので、カメラの手ブレ補正機能任せで狙ってみた。

　続いて来客や飼い主の足元を探検してたと思ったら、足の臭いをくんくん。

テーブルの下で足の臭いをチェックするらんす。足の臭いで飼い主か来客かを判別中？（2009年10月 キヤノン Powershot G11）

　猫の普段の姿をこっそり隠し撮りしてるっぽい感じ。対してうりっしゅは活発。おうちを訪れたら、いきなり玄関脇でお出迎え（前ページ冒頭写真）。

　2Fのリビングに上がると、奥に巨大なキャットタワーが。こういうものを置ける家がうらやましい。

キャットタワーをわざと広角側で見上げてみた。こうするとすごく高く見える。猫は高いところが好き（2009年10月 キヤノン Powershot G11）

　キャットタワーで一番遊んでたのもうりっしゅ。ひょいひょいと上ってうるさい客たちを見下ろしてたので、低い位置からローアングル撮影。液晶モニター回転式ならではのアングルだ。

液晶モニターをぐいと回して、真下から撮ってみた。こういうときは親指でシャッターを押すようにすると持ちやすい。うりっしゅの顔が見えた瞬間を狙って（2009年10月 キヤノン Powershot G11）

　キャットタワーに空いてる穴から撮ろうと見上げたら、うりっしゅが覗き込んでくれた。多少ゴツくても高感度が使えて液晶モニターが回るデジカメって楽しい。猫を飼ってる人にお勧め。

　ともあれ、日当たりのいい広い一戸建てって（掃除が大変そうだけど）いいなぁ……今回の主題はそっちじゃないのだけど、遊びに行くたびにそう思う次第である。

筆者紹介─荻窪圭

老舗のデジタル系ライターだが、最近はMacとデジカメがメイン。ウェブ媒体やカメラ雑誌などに連載を持ちつつ、毎月何かしらの新型デジカメのレビューをしている。趣味はネコと自転車で、天気がいい日は自転車で都内を走り回りながら面白いものを見つけては撮影する日々。最近の単行本は『デジカメ撮影のネタ帳 シーン別ベストショットの撮り方』（MdN）、『デジカメ撮影の知恵』(宝島社新書)。密かにネコ動画ポッドキャストも更新中。

＊次回は10月23日掲載予定