日本ヒューレット・パッカード(株)(以下HP)は14日、2009年冬モデルとなるWindows 7搭載のノート・デスクトップパソコン新製品を一挙に発表した。店頭販売モデルの価格は全機種オープンプライス。
タッチパネル一体型の先駆者は新モデルで
HP TouchSmart 600/300
HP TouchSmart 600 PC
OS自体がマルチタッチ機能に対応したWindows 7に合わせて、タッチパネル機能を搭載したディスプレー一体型パソコンが各社から発表・発売されている。一方で、このジャンルの先駆者とも言えるHPは、タッチパネルパソコン「TouchSmart」シリーズを一新。新たに「HP TouchSmart 600 PC」「HP TouchSmart 300 PC」の2シリーズを投入してきた。
HP TouchSmart 600 PCは、23型ワイド/フルHD解像度の光学式タッチパネルディスプレーを搭載する。店頭販売モデル、HP Directplusによる直販モデルともに、地上/BS/110度CSデジタル放送の3波対応チューナーを内蔵したテレビパソコンでもある。店頭販売モデルの上位機種「600-1090jp」には、スロットインタイプのBDドライブも内蔵する。
一回り小型のHP TouchSmart 300 PCは、20型ワイド/1600×900ドットのタッチパネルディスプレーを搭載する。店頭販売モデルの上位機「300-1050jp」のみ、3波対応チューナーを内蔵する。光学ドライブはいずれもDVDスーパーマルチドライブのみとなる。
HP TouchSmart 300 PC
既存のTouchSmartシリーズとの違いのひとつは、奥行きのスリム化にある。600・300ともに、奥行きはほぼ20cm(最小傾斜時)までコンパクトになった。また300シリーズは電源も内蔵したので、設置場所もより選ばなくなっている。タッチパネルの特性を生かしやすいように、本体を寝かせた姿勢に傾ける機能も、従来機種より5度ほど深く寝かせられるようになったという。
600シリーズは、CPUにCore 2 Duo P8700(2.53GHz)、グラフィックス機能にGeForce GT 230を搭載するなど、基本性能も充実している。HDDはテレビ録画を意識して、1TBを内蔵する。300シリーズは、CPUにAthlonII X2 235e(2.7GHz)を搭載し、グラフィックス機能はGeForce G210を搭載するモデルと、AMD M780Gチップセット内蔵機能を使うモデル(店頭販売モデルの下位機種300-1030jp)に分かれている。どちらのシリーズも、OSはWindows 7 Home Premiumの64bit版を搭載する。
価格は、600シリーズの直販モデル「600-1060jp」が14万9730円から、300シリーズの直販モデル「300-1020jp」が9万9750円からとなっている。店頭販売モデルの予想実売価格は、600シリーズの上位機種600-1090jpが22万円前後、300シリーズの下位機種300-1030jpが14万円前後と想定されている。発売日は、直販モデルが10月19日、店頭販売モデルが10月22日の予定。
タッチパネルなしのコンパクト一体型
HP Pavilion All-in-One PC MS200
HP Pavilion All-in-One PC MS200
ディスプレー一体型パソコンとしてはもう1シリーズ、新筐体の「HP Pavilion All-in-One PC MS200」も発表された。大画面でコンパクト、かつ低価格を指向した製品だ。タッチパネル機能は持たない。
18.5型ワイド/1366×768ドットのディスプレーを内蔵した本体部は、横から見るとL字型のアームで支えられた、単体の液晶ディスプレーのようなデザインをしている。アームは0～30度のチルト機構のほか、スイーベル(首振り)も可能だ。
CPUにはAthlon X2 3250e(1.5GHz)を搭載。グラフィックス機能にはRS780MNチップセット内蔵機能(Mobility Radeon HD 3200)を使用する。OSにはWindows 7 Home Premiumの32bit版を採用している。
直販モデルの価格は6万9930円。Office Personal 2007の付いた店頭販売モデルは、予想実売価格が10万円前後と想定されている。
