おサイフケータイやSuica・PASMOのカードなど、私たちの生活に身近な存在となった非接触ICカード技術「FeliCa」。ASCII.jpの読者なら、1枚・1台も持っていないという人はほとんどいないのではなかろうか。
そんなFeliCaの技術を使った、ちょっと面白いフィギュアが商品化されているのをご存じだろうか? それが「ねんどろいど ぷち『涼宮ハルヒの憂鬱』笹の葉ラプソディver.」(以下ねんどろいど)である。なんとこのフィギュアにはFeliCaをベースにした新技術「FeliCa Lite」の機能を内蔵していて、パソコンに接続されたFeliCaリーダー/ライターにかざすと、対応する会員制ウェブサイト(後述)にログインできるというのだ。
リアルなホビーであるフィギュアを、デジタルなサービスとリンクするこの変わった商品の秘密について、FeliCaの開発元であるソニー(株)と、(株)角川書店の担当者に聞いてみた。
FeliCa付きねんどろいどで何ができる?
そもそも今回のねんどろいどは、(株)角川コンテンツゲートが運営するアニメ配信ウェブサイト「アニメNewtypeチャンネル」の、「プレミアム会員下期“まとめて”コース」(2009年10月~2010年3月分)の入会特典として用意された、限定グッズである。サービス自体は、月額525円(半年分の“まとめて”は3000円)でアニメNewtypeチャンネルのお勧め作品複数が毎月無料で視聴できるほか、携帯電話用のFlash待ち受けの無料プレゼントや、プレミアム会員向けプレゼントといった特典が用意されているものだ。ただし、申し込みは10月15日までなので、受け付け終了はもうすぐだ。
「FeliCaランチャー」(後述)というアプリケーションをインストールした状態で、FeliCaリーダー/ライターを接続・内蔵したパソコンにこのねんどろいどをかざすと、アニメNewtypeチャンネルの表示や自動ログオンが可能になる。つまり、フィギュア自体がサービス会員証の役割を果たすわけだ(ユーザーID・パスワードをFeliCa Liteとひもづける作業が、初回使用時に必要となる)。
ねんどろいどの台座部分には、FeliCa LiteのICタグが内蔵されていて、リーダー/ライターにかざすと台座内のタグが読み取られる仕組みとなっている。フィギュア自体は、数多のねんどろいどシリーズを制作・販売する(有)グッドスマイルカンパニーの手がけるもので、夏服のハルヒが笹と短冊を持った、オリジナルのデザインとなっている。
ちなみに、今回の企画はソニー側からグッドスマイルカンパニーに提案があり、そのつてで角川側とのコラボレーションが実現したということだ。
