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古田雄介の“顔の見えるインターネット” 第58回

200年の歴史をネットに残す「休日のタングラム」管理人の意欲

2009年10月12日 12時00分更新

文● 古田雄介

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7年間続けて“情報あふれ”が起きない理由

―― では、サイトを始めたきっかけをお聞きしたいのですが、休日のタングラムと同時にPC上でタングラムが遊べる「easy Tangram editor」も開発されていますね。

和々草 はい。たまたま10MBくらいが無料で使えるというサービスがあったので、それでネット上で何かやりたいと思うようになりました。最初はイラストを載せるサイトを作ろうと思ったんですが、どうもイマイチ、あまり上手く出来なくて……。それでプログラミングにも興味があったので、それとシルエットパズルを絡めてやりはじめたのが「休日のタングラム」です。2002年10月ごろでした。

 でも、タングラムとプログラムを組み合わせるという考えはかなり前からありました。「PC上でタングラムを遊べるようなプログラムを組みたい」という思いから、easy Tangram editorも作っていったという感じです。Ver.1.0.0を公開したのは2004年8月でしたね。

easy Tangram editor。休日のタングラム内にある「ソフト」コーナーから、最終版の2.13bがダウンロードできる。現在はJava2で実行する「javade Tangram editor」の開発を進めている。バージョンは0.53だ

―― サイトでは、シルエットパズルの作例やソフトだけでなく、タングラムの歴史や数学的な解析をまとめたり、調べた文献を掲載したりしていますね。それだけ多彩なコーナーを作りながらも、全部整理されているから読者としては情報が拾いやすいです。どんなコンセプトで運営しているんですか?

和々草 いえ、最初はだらだら文章を書いたんですよ。作っていくうちにちょっとずつ推敲していって、今の形になっているという感じです。私は文章を書くのが苦手なほうで、推敲すると文章量が少なくなっていくみたいです。

 そのほかに意識しているのは、サイトの雰囲気を古くさせたくないなという点です。タングラム自体に歴史があって、おそらくこれからも長らく存在し続けると思うんです。そうしたときに私のサイトを見てもらえるように、デザイン的になるべく古くならないようにしたいなと思っていますね。

―― 普通、7年以上続けていると情報があふれてたりしてしまうと思うんですが、そうならないのが興味深いです。

和々草 ニュース的に情報がある分野ではないですからね(笑)。サイトを始めたあとも、近くの図書館を片っ端から回ってタングラムの文献を探しに行ったりしているんですが、なかなか見つかりませんし。書き加えることが少ないというのが大きいでしょうね。個人的に、ブログを書くのは苦手ですし、ちょっとずつ書き加えたり変えたりするのが肌に合っていると考えています。更新自体、半年近く空くこともありますからね。

―― 更新がストップしたあとで、また復活するきっかけみたいなものはありますか?

和々草 そうですね。たまに思い出すようにTangram editorを引っ張り出してきてパーツを並べていると、「タングラムって面白いな」という意欲が復活しますね。そのときに、何か更新のアイデアがあれば更新するという感じです。アイデアがなければ、ただただタングラムで遊び続けるという(笑)。

和々草氏が作成したタングラムのアルファベット。「それと見える形は割と簡単に作れますが、もっと綺麗な形にできないかとこだわりだすと止まらないんですよね」という。ちなみに、もっとも苦労したのは「O」と区別がつきにくい「Q」とか

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