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JSで超ド派手なアニメが作れる「UIZE Framework」入門 (3/5)

2009年11月02日 11時00分更新

文●古籏一浩

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モジュールの読み込みをテストする

 UIZE Frameworkは、コアとなるJavaScriptファイル(Uize.js)と複数のモジュール(JavaScriptファイル)で構成されており、Webページ内で使いたいモジュールをその都度選んで指定します。

 まず、scriptタグを使ってUize.jsファイルを読み込みます。今回はダウンロードした状態のまま使用しますので、jsフォルダ内にあるUize.jsファイルのパスを指定します。


<script type="text/javascript" src="js/Uize.js"></script>


 続いてモジュールを読み込みます。ここではモジュールの動作を確認するために、「Sample.js」というテストモジュールを作成して読み込んでみましょう。Sample.jsはalert()を使ったシンプルなもので、Uize.jsと同じ階層(jsフォルダ内)に配置します。

●Sample.jsファイルの内容


alert('Sample.jsを読み込みました');


 モジュールはUize.module()で読み込みます。引数にはrequiredプロパティを指定し、モジュールとして読み込むjsファイル名を指定します(拡張子は除く)。たとえば、Sample.jsファイルならrequiredに'Sample'と指定します。


●サンプル1


<!DOCTYPE html PUBLIC "-//W3C//DTD HTML 4.01 Transitional//EN">
<html>
    <head>
        <meta http-equiv="Content-Type" content="text/html; charset=utf-8">
        <title>モジュール読み込みサンプル</title>
        <script type="text/javascript" src="js/Uize.js"></script>
    </head>
    <body>
        <script type="text/javascript"><!--
            Uize.module({
                required: 'Sample'
            });
        // --></script>
    </body>
</html>


 サンプル1を実行すると、以下のようなアラートダイアログが表示されます。

fig2-1.png

Sample.jsファイルが読み込まれアラートダイアログが表示される


 サンプル1では1つのモジュールを読み込んでいますが、実際には、複数のモジュールを組み合わせて使う場合もあります。複数モジュールを読み込む場合は、requiredで指定する内容を配列形式にし、配列要素としてモジュール名を指定します。モジュール名はファイル名と対応していますから、どのファイルが読み込まれているか簡単に把握できます。

 新たに、「SetBG.js」というモジュールファイルを作成し、先ほどのSample.jsと一緒に読み込んでみます。

●Sample.jsファイルの内容


alert('Set Background Color');


 読み込みはSetBG.js、Sample.jsの順番です。サンプル1のscriptタグを以下のように変更して実行してみましょう。


Uize.module({
    required: [ 'SetBG', 'Sample' ]
});


 するとSetBGモジュールのとおり、「Set Background Color」というアラートダイアログが表示されます。これでうまくいきました……と言いたいところですが、一方のSampleモジュールの「Sample.jsを読み込みました」というアラートダイアログは表示されません。つまり、この状態ではSample.jsは読み込まれていません。

fig2-2.png

アラートダイアログは1回しか表示されない


 原因はモジュールの書き方にあります。UIZE Frameworkで複数のモジュールを同時に使うためには、以下のようなルールに従ってモジュールを記述する必要があります。


Uize.module ({
    name:'SetBG',
    builder : function(){
        alert('Set Background Color');
    }
});


 nameにはファイル名と同じ名前(拡張子は無し)を、builderには実行したいコードを関数として記述します。

 UIZE Frameworkのルールに従ってSetBG.jsを修正し、複数のモジュールの読み込みに対応させたのがサンプル2です。おまけとしてalert()に加えて、モジュールの読み込み後に文字の背景色をオレンジ色に変更するようにSetBG.jsを改造しています。サンプル2を実行すると今度は2回、アラートダイアログが表示されます。

●サンプル2 (SetBG.js)


Uize.module ({
    name:'SetBG',
    builder : function(){
        alert('Set Background Color');
        document.getElementById("ascText").style.backgroundColor = "orange";
    }
});


今度はアラートダイアログが2回表示される

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