ゲーミングPCのオススメ構成はコレだ!(AMD編)
今度は、AMDプラットフォームでのオススメ構成を紹介しよう。
CPU:AMD「Phenom II X4 965 Black Edition」 実売価格:2万5000円前後
Phenom II X4 965 Black Edition(以下、Phenom II X4 965 BE)は、現時点でのAMDのPhenom II X4シリーズの最高峰となるCPUだが、その割に価格が安いことが魅力だ。一つ下のPhenom II X4 955 Black Editionの実売価格は2万円前後とさらに安い。ゲーミングPCをできるだけ安く作りたい場合は、AMDプラットフォームが有利だ。
マザーボード:ASUSTeK「M4A79T Deluxe」 実売価格:2万1000円前後
Phenom II X4 965BEは、Socket AM3対応のCPUである。Socket AM3対応CPUは、Socket AM3対応マザーボードとSocket AM2+対応マザーボードでの利用が可能だが、DDR3メモリの価格もこなれてきた現在、Socket AM2+対応マザーボードをわざわざ選ぶメリットは少ない。ゲーミングPCということで、将来ビデオカードを複数枚装着して、ATI CrossFireXを構築することも視野に入れて、PCI Express x16スロットを複数備えたAMD 790FX搭載マザーボードを選びたい。そこでここでは、ASUSTeKの「M4A79T Deluxe」をチョイス。PCI Express x16スロットを4基搭載したハイエンドマザーボードであり、拡張性は抜群だ。
メモリ:PC3-10600 2GB×2 実売価格:1万円前後
Phenom II X4 965 BEは、デュアルチャネルメモリインターフェースをサポートしているので、パフォーマンスをフルに発揮するには、同容量のメモリを2枚差しする必要がある。Intel編と同じく、OSには32bit版を利用することにし、メモリは2GB×2で合計4GB実装すればよいだろう。
ビデオカード:SAPPHIRE「SAPPHIRE HD 5870 1G GDDR5 PCIE DUAL DVI-I/HDMI/DP」 実売価格:5万円前後
ビデオカードには、AMDの最新GPU「Radeon HD 5870」を搭載した製品をチョイスした。Radeon HD 5870は、世界で初めてDirectX 11に対応したGPUであり、DirectX 10環境でのパフォーマンスもシングルGPUとしてはトップクラスである。現時点ではまだ、DirectX 11対応ゲームはリリースされていないが、NVIDIAからも年内にDirectX 11対応GPUが登場予定であり、今後、DirectX 11の新機能を活かしたゲームが登場することは間違いない。将来性についても、Radeon HD 5870を選んでおけば安心だ。
その他必要なもの
HDDと光学ドライブ、OS、ケース、電源ユニットの選び方については、基本的にIntel編と同じなので、そちらを参照して欲しい。ただし、デュアルGPU構成のGeForce GTX 295よりも、シングルGPUのRadeon HD 5870のほうが消費電力が低く、電源コネクタもPCI Express 6ピン×2となっているので、500Wクラスの電源ユニットでも大丈夫だ。
ちなみに、上記の構成で、ケースと電源ユニットを除いたパーツ価格の合計は、14万3000円前後となる。Intelプラットフォームで作るよりも、さらに安く済むので、予算にあまり余裕がないが、最新ゲームを快適に遊べるPCを作りたいという人にオススメだ。
(次ページへ続く)
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