「Exmor」など機能は盛りだくさん
AF機能は基本的に380と同じで、中央にクロスセンサーを用いた9点測距方式を採用。手ブレ補正機能はもちろんカメラに内蔵されている。
連写速度は光学ファインダー使用時で秒間5コマ、「速度優先連続撮影モード」へ切り替えると秒間7コマでの撮影が可能になる。同モードではAFとピント位置が1コマ目の状態で固定されるので、撮影中の明るさの変化や被写体の移動によるピントの追従はできない。
撮像素子はハイエンド機「α900」譲りの「Exmor」(有効1420万画素のCMOSセンサー)を搭載する。従来のCCDからCMOSセンサーになったこと※で撮像素子を利用したライブビューが可能になった。画像処理エンジンには従来通り「BIONZ」が搭載されるが、内部処理は一新され、高感度化と低ノイズ化されている。感度はISO 200~12800まで対応する。
※発熱や消費電力などの要因でCCDを採用するデジタル一眼でライブビューができるものは少ない。なお、CCD搭載機でもライブビュー用のセンサーを別途搭載することで実現している機種もある逆光時の露出補正や暗部補正を行なう「Dレンジオプティマイザ」は自動的に補正される「オート」のほか、5段階で補正効果を変えることもできる。
最近流行のHDR撮影も本体で簡単に行なえる。一度のレリーズで露出をずらして2枚を連続で撮影し、幅広い階調の写真が撮れる。高速で連写されるので手持ちでも可能だが、できれば三脚の使用をお奨めする。
設定は「オート」のほかに手動で露出差のレベルを0.5EV単位で3.0EVまで調節できる。撮影後の処理も速く、数秒程度で終了するのでそれほど待たされることもない。
2種類のライブビュー機能を搭載
ソニーの従来機に搭載されている光学ファインダー内を表示する「クイックAFライブビュー」のほかに撮像素子を利用した「マニュアルフォーカスチェックライブビュー」が新たに搭載された。他社製品ではいまや普通に搭載れているライブビューと同等の機能だが、AFは動作しない。
なお、クイックAFライブビュー時にはコンデジでお馴染みの顔検出機能が搭載され、最大で8人まで顔を検出することが可能。また「スマイルシャッター」も搭載され、笑顔に反応してシャッターを切ることも可能だ。
もう1つのマニュアルフォーカスチェックライブビューでは、撮像素子からの映像を背面液晶モニターに映し出す。本体上部の「MF CHECK LV」のボタンを押すだけで同機能に切り替わる。視野率100%の実映像でフレーミングが確認でき、拡大表示も7倍と14倍で表示できるので、緻密なフォーカス操作が可能だ。