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気になる機能てんこ盛り! ソニー「α550」をチェック

2009年10月08日 16時00分更新

文● 周防克弥

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「Exmor」など機能は盛りだくさん

 AF機能は基本的に380と同じで、中央にクロスセンサーを用いた9点測距方式を採用。手ブレ補正機能はもちろんカメラに内蔵されている。

 連写速度は光学ファインダー使用時で秒間5コマ、「速度優先連続撮影モード」へ切り替えると秒間7コマでの撮影が可能になる。同モードではAFとピント位置が1コマ目の状態で固定されるので、撮影中の明るさの変化や被写体の移動によるピントの追従はできない。

 撮像素子はハイエンド機「α900」譲りの「Exmor」(有効1420万画素のCMOSセンサー)を搭載する。従来のCCDからCMOSセンサーになったことで撮像素子を利用したライブビューが可能になった。画像処理エンジンには従来通り「BIONZ」が搭載されるが、内部処理は一新され、高感度化と低ノイズ化されている。感度はISO 200~12800まで対応する。

発熱や消費電力などの要因でCCDを採用するデジタル一眼でライブビューができるものは少ない。なお、CCD搭載機でもライブビュー用のセンサーを別途搭載することで実現している機種もある


 逆光時の露出補正や暗部補正を行なう「Dレンジオプティマイザ」は自動的に補正される「オート」のほか、5段階で補正効果を変えることもできる。

上面の指が届く箇所に「D-RANGE」ボタンがあり、素早く設定画面を呼び出すことが可能

上面の指が届く箇所に「D-RANGE」ボタンがあり、素早く設定画面を呼び出すことが可能

「オート」のほか、効果は5段階から選択可能

「オート」のほか、効果は5段階から選択可能

 最近流行のHDR撮影も本体で簡単に行なえる。一度のレリーズで露出をずらして2枚を連続で撮影し、幅広い階調の写真が撮れる。高速で連写されるので手持ちでも可能だが、できれば三脚の使用をお奨めする。

 設定は「オート」のほかに手動で露出差のレベルを0.5EV単位で3.0EVまで調節できる。撮影後の処理も速く、数秒程度で終了するのでそれほど待たされることもない。

HDRの設定

HDRの設定はオートライティングオプティマイザと同じ場所に設定があり、同機能とは排他で使用可能だ。設定は「オート」のほかに0.5EV単位で1.0~3.0EVまで任意に設定可能だ


2種類のライブビュー機能を搭載

 ソニーの従来機に搭載されている光学ファインダー内を表示する「クイックAFライブビュー」のほかに撮像素子を利用した「マニュアルフォーカスチェックライブビュー」が新たに搭載された。他社製品ではいまや普通に搭載れているライブビューと同等の機能だが、AFは動作しない。

光学ファインダーに写し出される実像を液晶モニタに表示するため従来通りの位相差検出方式のAFが使用できるのが強み。光学ファインダー使用時と同じレスポンスでAFが動作する

光学ファインダーに写し出される実像を液晶モニタに表示するため、従来通りの位相差検出方式のAFが使用できるのが強み。光学ファインダー使用時と同じレスポンスでAFが動作する

 なお、クイックAFライブビュー時にはコンデジでお馴染みの顔検出機能が搭載され、最大で8人まで顔を検出することが可能。また「スマイルシャッター」も搭載され、笑顔に反応してシャッターを切ることも可能だ。

撮影時に画面左側に笑顔インジケータが表示される。笑顔の度合いによってインジケータが上下する

「普通の笑顔」「ほほ笑み」「大笑い」の3種類で反応の強弱を設定できる

 もう1つのマニュアルフォーカスチェックライブビューでは、撮像素子からの映像を背面液晶モニターに映し出す。本体上部の「MF CHECK LV」のボタンを押すだけで同機能に切り替わる。視野率100%の実映像でフレーミングが確認でき、拡大表示も7倍と14倍で表示できるので、緻密なフォーカス操作が可能だ。

マニュアルフォーカスチェックライブビューは実画像を視野率100%で確認可能。拡大表示も可能で、7倍と14倍が選べる。名前の通りマニュアルフォーカス時に緻密なピント合わせが行なえるがAFは動作しない

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