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自主制作CGアニメの祭典!CGアニメコンテスト【第2話】

2009年10月02日 23時00分更新

文● 藤山 哲人

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「イヴの時間」の吉浦康裕監督を
迎えてのトークショー

 ネットでも面白すぎる!と評判が高かった「イヴの時間」を制作した吉浦 康裕監督は、大学時代に個人製作のアニメーションに取り組みだし、国内外で高い評価を得た。2003年には、東京国際アニメフェアにおいて、アニメ作品部門 優秀作品賞をはじめとした賞を数々受賞した経験を持つ。
 もちろんCGを使って制作しており、若いCGクリエイターの憧れの的でもある。そんな監督を迎えて、ようやく感動の最終話がリリースされた「イブの時間」を元に、制作秘話や3DCGアニメの制作テクニックなどを紹介するセッションが開かれた。
 まずは面白い!と絶賛される「イヴの時間」第1話の上映会。

近未来、たぶん日本。人々は、パーソナルなアンドロイドを持つ時代となっていた。しかし、アンドロイドをよく思う人は少なく、差別の対象となっていた。そこに登場したのが、アンドロイドと人間を差別しないという喫茶店

主人公たちは、マスターの女性や天真爛漫な女の子と心を通わせるようになる。女の子はアンドロイドの肯定派。その子と話をするうちに、アンドロイドをよく思っていなかった主人公の心境はやがて変化する

とはいえ世の中はアンドロイドが迫害されている時代。人間と区別するために、頭にリングをつけないと法律違反となる世界だ。しかし、そこで見かけたのは喫茶店で仲良くなった女の子……

 15分のアニメーションながら、画面にどんどん吸い込まれるストーリーは確かに面白い。しかも、3DCGを随所に使っているが、2Dのアニメーションに自然に溶け込ませている技術もすごい!
 この作品の監督を務めたのが、吉浦康裕氏だ。

イヴの時間は、もちろん個人で制作できるような作品ではないため、個人製作とグループワークの作業の違い、作り方のスタンス、監督としての立ち振る舞いなどのワークフローの説明に、会場にいたクリエイターは話に食い入っていた。もちろん客席も興味津々で話に聞き入る

  さらには、3DCGで制作した背景や小物類と2Dのキャラクターをいかにして、自然に溶け込ませるか? パースをどうあわせるか? 透過などの処理はどうするのか? など、制作に踏み込んだ話題で会場を盛り上がらせた。
 なお「イヴの時間」は、1話から最終話の6話までを10月31日まで無償で楽しめる。このチャンスにぜひGyaO!の「イヴの時間」までアクセスしてほしい。

【関連サイト】

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