すでにプレオープンとして一部イベントが開催されているが、26日から「KYOTO Cross Media Experience 2009」(以下:KYOTO CMEX 2009)。が開催された。このイベントは、映画や映像、ゲームに漫画、アニメなどの日本文化を国内外に向けて発信し、将来のコンテンツビジネスを担う若者の育成や国際人材交流を図ろうというものだ。
経済産業省をはじめ東映の京都撮影所、京都の役所や学校が主催しており、いわば京都のオール産学公が連携し行うもの。このため京都市内のあちこちで、KYOTO CMEX 2009に関するイベントが開催されている。内容は多岐にわたっており、京都に本社を置く任天堂が主宰するゲームイベントにはじまり、撮影所のCGや特殊効果の見学会、子供向けの映画ワークショップに、ボーメ氏のフィギュア展などさまざまだ。
中でも目玉のひとつが、X68000というパソコンの時代に京大と阪大のマイコンクラブが立ち上げた「DoGA」が主催するCGアニメイベント「CGアニメコンテスト」だ。DoGAは現在法人化されており、時折アニメーションのスタッフロールに名を連ねているが、CG・アニメの製作会社。X68000用にフリーウェアとして開発されたDoGAシステムは、ソフトイマージュもライトウェーブもない時代で、多くのはパーソナルユーザーを3DCGへの道を開いたため、DoGA自体のファンも多い。
今日開催されたのは、国内からエントリーのあったCG作品のうち、入賞した作品の上映会。会場となったのは、京都駅に程近い京都コンピュータ学院の試写室だ。とはいえ、会場はご覧のように広く、映画館と変わらない規模で、300人近い観客を集めていた。
上映された作品の詳細は後日詳しくお伝えするが、いずれも力作ばかりで、涙を誘うもの、会場を爆笑の渦に巻き込むもの、テーマを考えさせられるものなどいろいろだ。
明日の27日は、日本とフランスのCGクリエイターが剣道のように団体戦を行い優秀作を競い会うという「CGアニカップ」が開催される。
政権が変わってしまいアニメの殿堂でモメている現在。来年開催されるかどうかも危ぶまれるので、ぜひ今年のうちに見ておきたい。開催は、京都市内のあちこちで10月4日まで。場所とスケジュールは、公式サイトを参考にしてほしい。
